犬の避妊手術ってした方がいいの?メリットやデメリット、手術内容や最適時期まで

犬の避妊手術はした方がいいという話をよく聞きますが、その手術内容メリットデメリットなどについて知っていますか?

今回は飼い主さん達が1度は考えたことがあるであろう避妊手術について、メリットやデメリットだけでなく、その手術内容最適な手術の時期などについてお伝えします。

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避妊のメリット

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望まない妊娠・出産が避けられる

サイズや犬種にもよりますが、犬は1回の出産で、小型犬1~4匹大型犬多ければ10匹もの子供を産みます。

その総ての子犬を育てることも、引き取り育ててくれる飼い主さんを探すこともとても大変なことですし、飼い主さんの心構えも準備もないままに知らず妊娠してしまうケースも有り得ます。

屋外飼育であったり、出入り自由な環境で生活していたり、多頭飼いであったり、ドッグランなどで気付かない内に…など、予想外の妊娠が有り得ないことではありません。

問題行動が減少する

ヒート(発情)によるストレスなどが軽減される

小型犬半年に1回大型犬では年に1回程約2週間の発情期(生理)がやって来ます。

このヒート中(発情中)は出血(生理)がありますし、その臭いにより雄犬を寄せ付けます。

その他にも、体調不良や食欲不振、そわそわして落ち着かなかったり、気性が荒くなったりなど、普段大人しい犬でも性ホルモンが原因による問題行動などが出てきます。

避妊手術をすることで性ホルモンの分泌がなくなると、この様な肉体的・精神的なストレスが軽減され精神的に安定するので、こうした問題行動が緩和・減少されます。

ヒート(発情)による出血(生理)がなくなるということは勿論飼い主さんの負担も軽くなります。

こちらの記事もご参照下さい。

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偽妊娠(想像妊娠)などの行動がなくなる

ヒート中(発情中)に交尾をしなかった犬の中には、偽妊娠(想像妊娠)という妊娠しているかの様な現象を起こす場合があります。

実際に乳が腫れたり、乳腺炎になってしまうこともあるそうです。

病気になる確率が下がる

乳腺腫瘍

雌犬の400頭に1頭の割合で発病するとされている、乳腺に腫瘍が出来る病気で、乳癌とも言われるものです。

雌犬の癌の約50%が乳腺癌だといわれており、その腫瘍の良性・悪性の比率はだいたい半々位だそうです。

乳腺腫瘍細胞は性ホルモン(エストロゲン)との関わりが深い為、ヒート(発情)経験回数が増える度に乳腺腫瘍の危険性は高まり発生率が上がり、6回ヒート(発情)を経験した後に避妊をしてもその予防効果はほとんどなくなってしまうとも言われています。

その為、初めてのヒート(発情)を迎える前に避妊手術を行うことにより発症のリスクが極端に低減し、ほぼ乳腺腫瘍の心配がいらなくなるそうです。

また、そこまで早期でなくとも、2才半以前に避妊手術をすることで乳腺腫瘍の危険は大きく低減します。

子宮蓄膿症(子宮膿腫)

中高齢の雌犬に発症率の高い、子宮の中に膿が溜まってしまう病気です。

子宮蓄膿症はヒート(発情)後にホルモンのバランスなどが崩れることにより、子宮内に進入した細菌が増殖することにより起こります。

その為、ヒート(発情)後1ヶ月程で発症することが多いのが特徴と言われています。

早期発見が出来れば治癒可能ですが、進行が早いものだと2週間程度で腎不全を起こしてしまったり、腹腔内で蓄積された膿が破裂してしまい腹膜炎を引き起こしてしまったりと、命に危険が及ぶケースも十分に有り得る大変怖い病気です。

子宮蓄膿症については、避妊手術を行うことによって発症の可能性が100%なくなると言っても過言ではないと言われています。

その他、雌犬特有の病気

子宮内膜炎子宮捻転子宮破裂などの病気にかかる確率が下がり、子宮や頚や卵巣の癌のリスクも低減します。

性ホルモンの働きによって引き起こされる病気の発症率が低くなるのです。

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避妊のデメリット

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繁殖出来なくなる

当たり前なことですが、大事なことです。

避妊手術を行うと、やっぱり子供が欲しくなった!子犬を育てられる環境が出来た!ということになっても、元の体に戻すことは出来ません

太りやすくなる

性ホルモンの分泌がされなくなりホルモンバランスが崩れる為、太りやすくなるといわれています。

他には、ヒート(発情)や性的なストレスから解放され、そちらに使っていたエネルギーが不要となり基礎的な消費カロリーが減少しているのにも関わらず、以前と同じ量のカロリーを摂取してしまうから太ってしまうという理由なども挙げられています。

また、犬の3大欲求は、食欲・性欲・行動欲(運動欲)ということで、避妊手術により性欲が抑制され、より食欲が旺盛になってしまうのでないかという意見もありました。

避妊手術と太りやすくなるのとは何の因果関係も無いという意見もあったのですが、避妊手術を実際に行った犬の飼い主さんの体感としてはやはり、理由はどうあれ、太りやすくなった・以前より食欲が増したと感じている様です。

ダイエットについてはこちらもご参照下さい。

犬のダイエットは計画的に!食事や運動などの方法色々

性格が変わってしまう

性ホルモンの分泌が止まってホルモンバランスに変化が起こり、性格が変わるとも言われていますがハッキリとしたことは分かっていません

避妊手術により雄的な攻撃性が高くなるということなのですが、それがどの程度どんな具合に出るのか、はたまた全く出ないのか、はその犬によって様々なようです。

全身麻酔のリスク

避妊手術は全身麻酔で行うので痛みはありません。

しかし全身麻酔の影響については、飼い主さんが最も心配するところだと思います。

避妊手術自体のデメリットではありませんが、全身麻酔に関しては飼い主さんの間で様々な体験談や意見が交わされてもいます。

麻酔に過敏な犬種であったり、何かしらの持病があったり、個体差が顕著に出たり、歳を取れば取る程危険度は増すと言われています。

また、麻酔によるショック症状で重篤な状態に陥ったり、何かしらの疾患が残ったり、最悪命を落としてしまうことも有り得ないとは言えません。

この様に麻酔は100%安全とは言い切れませんが、でもだからといって絶対に危険とも言えません。

獣医さんともよく相談しそのお話を聞いて、全身麻酔について考えてみるのも良いかと思います。

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手術内容

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手術は全身麻酔をし、お腹を切開して行われます。

その為1~2時間程度掛かり、経過観察も兼ね1泊入院するケースが多いようです。

病院によって違いはありますが、一般的に避妊手術には卵巣だけを摘出する方法と、卵巣と子宮の両方を摘出する方法があります。

卵巣摘出

子宮は残して、卵巣だけを摘出する方法です。

切開する部分が少ないので犬に掛かる負担は少なく、体力などに不安がある犬には向いています。

しかし子宮が残っている状態になりますので、子宮蓄膿症など子宮系の病気を発症する恐れがあります。

卵巣と子宮の摘出

1番行われているのがこの卵巣と子宮の両方を摘出する方法です。

卵巣のみの摘出と比べると摘出しなければならないものが多い為に、切開する範囲も大きさも広くなり出血も多くはなりますが、卵巣も子宮も摘出しているので雌犬特有の病気にかかるリスクはかなり低くなります。

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手術時期

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適切な避妊手術の時期は、初めてのヒート(発情)を迎える前の生後5~6ヶ月位だと言われています。

犬種やサイズなどにもよりますが、初回のヒート(発情)は生後6~8ヶ月位に起こります。

小型犬よりも大型犬の方が遅いそうです。

これは、初めてのヒート(発情)を迎える前に避妊手術をすると、乳腺腫瘍が発症する確率を劇的に抑えられるという理由だけでなく、若く体力があるほど術後の回復が早く望めるからです。

初めてのヒート(発情)を迎えてしまった後でも出来るだけ早い方が望ましいのですが、逆に避けるべき時期というのもあります。

それはヒート(発情)期間中です。

ヒート(発情)を迎えると子宮に繋がる血管なども太くなっており、術後の合併症などの心配も高くなることから、この時期の避妊手術を避ける獣医さんも多いようです。

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まとめ

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今回は避妊手術メリットデメリット手術内容最適な手術の時期などについてお伝えしました。

乳腺や子宮・卵巣といった雌犬特有の病気のリスクがかなり低下するというメリットがありました。

それらの病気は高齢になってから発症することが多く、その時点では年齢的にも体力的にも手術に踏み切れないという不幸なケースに陥ってしまうこともありますので、やはり避妊手術の最大のメリットは病気の発生率を低下させることにあると思います。

その為に最適な時期があり、それが初めてのヒート(発情)を迎える前という早い時期だということは、余り知られていないことだったと思います。

勿論デメリットもありましたが、思ったよりも深刻なデメリットはない様に感じました。

しかし大事なワンちゃんに全身麻酔をしてその体にメスを入れ、そのワンちゃんの子を成せなくなる手術をするわけですから、飼い主さんには色々なことを視野に入れ参考にして頂けたらと思います。

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