現役トリマーが教える!犬の爪切りの使い方から押さえ方、切る長さや頻度と止血まで!

犬のお手入れで一番苦手な飼い主さんが多いのは爪切りではないでしょうか?それにどこまで切ったら良いのかわからないし、犬が逃げてしまってなかなか出来ないなどわからないことや不安なことが多い項目ではないでしょうか?

今回は現役トリマーの私ことlongtail8010がその疑問を道具の使い方から保定、切り方まで具体的にお伝えしていこうと思います。また切らずに伸びてしまった場合のリスクもお伝えいたします!

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爪切りの必要性

前足出す子犬ラブ

しっかりと地面をとらえて歩くことが出来る犬なら、爪は削れて適度な長さをキープすることが出来ます。ただし、狼爪(ろうし)と呼ばれる人間の親指に当たる部分は地面に着くことがありません。削れなければやはり伸びてしまい、放置するとヤドカリの殻のようにクルクルと巻いてしまうこともあります。

お散歩はしているけれど、爪があまり削れない犬もいます。それは歩き方にあります。元々があまり地面を蹴らない歩き方の場合です。上に跳ねるように歩く犬はあまり地面を蹴らないのでどうしても伸びやすいのです。

またリードをいっぱいに引っ張って斜めに歩く犬は爪が斜めに削れていることがあります。このように爪を見ると歩き方や散歩の様子がわかることがあります。

また高齢になってくると蹴る筋力も落ちてきてしまうので、お爪が伸びやすくなります。走ったりすることが減るのも理由のひとつです。

爪切りの道具

一般的にはギロチン式の爪切りがよく使われています。大型犬用のも出ていて、太くて固い爪がロウソクのロウのように切れるので大きな犬の爪切りをする場合はおすすめです。

持ち方ですが、刃が付いている方を手のひらに持ち、稼働する部分を指で握って刃を出し入れします。これを間違えると予定の場所より深爪になります。持ち方を変えて両側をやってみると、どのぐらい刃の部分が前後に動いてしまうのかおわかりになると思います。必ず確認しましょう。

切り方ですが、爪切りの輪の部分に爪を入れ、垂直に一回切ります。そして右上、左上の両角を取ります。その上からヤスリを使って引っかからないようにすると、飼い主さんも犬も怪我の予防になります。

他に狼爪が伸びきってしまいクルクルと巻いてしまった爪や狼爪が伸びてギロチンの刃の輪の中に爪がうまく入らない時にはニッパー式を使います。その場合はニッパーの先の部分で狼爪のそばにある肉球を傷つけないように注意しましょう。

保定の仕方

犬に処置を行う時に安全に行えるように押さえる事を保定と言います。一人で爪切りをする時の保定の仕方をご紹介しましょう。

犬の足は前と後ろにしか可動しないのです。横には構造上いかないようになっています。無理に開くと関節が外れたり、場合によっては骨折してしまいます。保定をする際はここに注意しましょう。

小型犬や子犬の場合、出来たらテーブルなどの上にあげて行うとやりやすいです。ただし落ちないように注意しましょう。

犬をしっかり立たせたら、自分の体の傍に犬をしっかり引き寄せておきます。この時、犬は利き手側にお尻が来る向きにします。利き手じゃない方の肘と腕で犬の体を挟んで安定させ、まず後ろ足を一本後ろに持ち上げます。爪の確認をして切っていきます。次にもう片方の後ろ足、次に前足の順に切ったいきます。

基本的に前に手を持っていって正面から爪切りや足の裏のカットをすることは危険なのでやらないようにしましょう。咄嗟に嫌がって道具を咬むと口の中を怪我をさせてしまいますし、犬が立ち上がると腰を痛めてしまうこともありますし、とても不安定です。また逃げようとしてテーブルから落ちてしまう事もあるのでやめましょう。

後ろ手にする利点は他に爪の断面が見やすくなり、切りやすくなることもあります。

そして怖がりな犬は見えていることで、余計に怖くなってやらせなくなることがあります。後ろ手でカットする方法をおすすめします。

どのくらい切れば良いのか

道具の使い方も押さえ方もおわかりいただけたところで、具体的にどのくらい切ったら良いのかをご説明していきましょう。

犬の爪は白い爪のコと黒い爪のコがいます。白い爪の犬の場合は爪を横から見るとピンクの管が見えます。犬の爪には血管と神経が通っているのです。血管の手前までカットしていきます。垂直に一回、両角を落とします。そしてヤスリです。

黒い爪の犬の場合です。先がお散歩などで削れている場合、断面を見ます。内側に丸い輪のような模様が見えている時は血管が間近です。爪の角が出ていれば両角を取ってヤスリをかけます。

あまりお散歩しない犬で爪の先が尖っている場合は、少し切って断面を見て上記のように判断します。また爪の全体の長さでも判断します。本来は「立たせて地面に着くぐらい」なのですが、お散歩で削れている犬とは違い、血管が少し長めに伸びてきていることが多いです。少し長めでちょうど良いと思います。

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定期的なケアがなかった場合

様子を伺うバニちゃん

お散歩もせず、定期的なカットもしない爪は魔女のように長く伸びて、歩くとバチャバチャと音がします。爪はどちらかに倒れ、根元が痛そうです。こうなると血管も神経もすっかり中で伸びきっています。

ドックショーでは「爪を落とす」という言い方をするのですが、根元から5ミリ程度のところでカットします。当然、血が出ます。止血剤と言われる薬で血を止めながら行います。

魔女みたいな爪になってしまうと血管も伸びきってしまっているため、似たような事をしなくてはならなくなる事があります。ドックショーの犬たちは慣れているため、鳴いたり嫌がったりもしませんが、普通のご家庭の犬は当然、鳴きますし、噛み付いてくることも珍しくありません。大暴れなので二人がかりになりますし、人も犬も大変苦痛な作業になります。

出血した爪に止血剤を付けて止めますが、自宅に帰ってから歩き廻ると取れてしまう事が多いので止血剤をお渡しして止めてもらう事になります。定期的に切って痛い思いをなるべくさせないようにしましょう。

自宅でうっかり血を出してしまった時は爪の根元を親指と中指の二本の指でつまみ、中指で先を押さえます。少しぐらいの出血ならこれですぐに止まります。

ちょっと深かった時ですが、時間はかかりますが止まります。血が固まって止まりかけているのを取り去ってしまうとまた出血します。ふき取る事はしないようにしましょう。また病院やショップに慌てて連れていらっしゃる事がありますが、連れていらっしゃるまでには止まっている事がほとんどです。

ご自身で爪切りは出来ると感じた方や止血剤を購入した方が安心して爪を切ることが出来ると感じた方は購入されても良いと思います。

しつけ

犬と飼い主さんは心で繋がっています。飼い主さんが不安がって爪切りを行えば犬も不安になります。心は平常心で冷静に淡々と行いましょう。

犬の中には「キャン」と鳴いて様子を伺う犬もいます。痛いのではなくて嫌だから鳴いて止めてくれるか、試すのです。以前、なにか鳴いたら止めてくれた事があり、学習していることがあるのでしょう。「痛くないでしょう」とまた淡々と切っていると諦めたり、ちょっとグズッてみたり、犬も頭を使ってくるものです。「当たり前の事を当たり前に行っている」という姿勢が大事だと思います。

嫌がるようになるのは出血して痛かった記憶があることより、ほめるポイントが明確でなかった事が大きいように思います。犬はほめられる事が大好きです。切っている途中でほめると終わったと思って逃げ出そうとしたり、ほめられている意識が薄いように思います。

飼い主さんが爪切りをするのに時間がかかるようであれば、足一本切り終わったらほめるぐらいの感覚でやると良いと思います。慣れてあっという間に終わってしまうくらいであれば、全部切ってから大げさにたくさんほめてあげましょう。

こちらの記事も参考にしてください。

犬の爪切りは必要?頻度や方法、嫌がる犬の対処法まで

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まとめ

犬足アップ

わんちゃんを飼ったからといって、全て飼い主さんが行わなければいけないという事はないです。そのために学んだ専門家に委ねることも必要だと思います。

個々の飼い主さんが出来る事を無理せず、楽しんで行えれば良いと思います。

わんちゃんは頭の良いコたちです。「嫌な事をされた」というイメージを残さないようにたくさんほめてあげる事がとても大事です。ほめる時のポイントですが、声のトーンをはっきりあげる事です。切ってる最中は低い声で命令し、ほめる時は高い声でほめるのです。そして全て終わった時には大げさにたくさんんほめてあげましょうね。

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