犬がクッションや飼い主にマウンティングする意味と止めさせる方法

犬がクッションぬいぐるみ飼い主さんマウンティングしてくることがあります。

また、お散歩ドッグランなど所構わずだったり、来客にまでマウンティング行為が見られて、ちょっと気まずい思いをされたことがある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

家の中だけだったとしても余り頻繁にマウンティングしていると、大丈夫なのかな?どうしてなんだろう?と不思議に思ってしまいますよね。

今回は犬のマウンティングの意味や注意点マウンティングを止めさせる方法をお伝えします。

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犬のマウンティング

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マウンティングとは『マウント=馬乗り』になるという意味です。

犬のマウンティングとは主に、

●犬が別の犬の背後から背中に覆いかぶさり腰を振る行為

●クッションやぬいぐるみ、人の手や足にしがみつき腰を振る行為

を言います。

犬が交尾をしている様な体勢を取る為に、どんなマウンティングにも総て性的な意味がある様に思われがちですが、実は様々な意味があります。

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犬のマウンティングの意味

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繁殖行動

ヒート中(発情期)の雌犬が発するフェロモンに雄犬が性的興奮を感じ、子孫を残すという繁殖行動からのマウンティング行為が見られます。

雄犬だけで発情するということはなく、ヒート中(発情期)の雌犬の臭いが届く範囲にいなければ、雄犬の性的なマウンティングは見られないと言われています。

上下関係の確認

犬は群れの中の順位を強く意識する生き物ですので、マウンティングをすることにより
上下関係の確認をしています。

マウンティングすることにより自分の強さを示したり、時にはマウンティングし返されたりすることで順位が変動したり、曖昧だった順位が確定されたりします。

子犬同士などは特にこれらを繰り返すことで、順位付けを確認し上下関係を築いていくと言われています。

コミュニケーション

コミュニケーション手段のひとつとして、マウンティングをしている場合があります。

上記した様な上下確認の確認だけでなく、遊ぼうよ!というサインであったり、遊び方のひとつとして、上になったり下になったりとマウンティングし合っていたりします。

この場合は、上に載っている犬が必ずしも順位が上というわけでもなく、腰を振り続けるという行為もそれ程見られない様です。

興奮

嬉しかったり、楽しかったりと興奮してマウンティング行為を行うこともあります。

遊んでいる内にマウンティングし出したり、好きな人や好きな犬などに会うと飛び掛かっていってしまう場合は、このケースにあたると言われています。

どうしようもない興奮を発散させる為だったり、嬉しい思いを伝える為にマウンティング行為を行っていると考えられています。

ストレス

運動不足スキンシップ不足生活環境などへの何かしらのストレスから、マウンティング行為が見られる場合があります。

普段からストレスが多い犬に、多く見られがちであるとも言われています。

ストレスという欲求不満を、マウンティング行為で満たしている状態です。

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雌犬のマウンティング

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マウンティングというと雄犬が行うものというイメージがありますが、雌犬もマウンティングをします。

特にヒート中(生理中)の雌犬のマウンティングは、よく見られる行為です。

この場合はヒート期間(生理期間)が終わってしまえば、自然とマウンティングしなくなりますので心配はいりません。

犬のヒート(生理)は年に2回程で、その際のマウンティングは生理現象による一時的なものになります。

その為、普段はマウンティング行為が見られない雌犬の場合は、クッションやぬいぐるみ、飼い主さんへのマウンティング行為を、ヒート(生理)期間中だけ容認している飼い主さんも多くいらっしゃいます。

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マウンティングの注意点

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飼い主さんなど人間

飼い主さんに対して、上下関係の誇示としてマウンティングを行っている可能性がある場合には注意が必要です。

この意味でのマウンティングを放置しておくと、犬が飼い主さんより自分の方が順位が上だと思ってしまい、飼い主さんの言うことを全く聞かなくなってしまうなど、様々な問題行動に繋がってしまう恐れがあります。

好意や嬉しさからくる興奮のマウンティング行為と見分けることは難しいと思いますが、好意からのマウンティングだから放置しても良いということでもなく、そちらのケースでもやはり注意点はあります。

それは来客やお散歩中などに出会う人間へのマウンティングです。

喜びのマウンティングは飛び掛かってしまうことも多いですから、相手を転倒させてしまったり、怪我をさせてしまう可能性もあります。

体の大きい大型犬の場合は特に注意が必要ですが、小型犬でも意外にしがみつく力が強く爪で引っ掻かれてしまうケースも多く見られます。

子供相手だった場合などには、犬嫌いやトラウマになってしまう恐れもあります。

また、元々犬が苦手な人が相手だった場合にはどんなに小さな犬でも恐怖の対象になってしまいますので、相手の立場になった注意が必要になります。

他の犬

犬同士のマウンティングの場合は、上下関係の確認であればその確認が取れればマウンティングを止めるケースがほとんどであると言われています。

また、好意や興奮からのマウンティングの場合も、マウンティングされている犬が嫌がればマウンティングを止めるケースがほとんどです。

このケースに該当していもマウンティングをし続けてしまう場合には、注意が必要です。

そのまま喧嘩に発展してしまったり、相手の犬が対犬恐怖症などになってしまう恐れがあるからです。

勿論、嫌がってもしつこく追い掛け回されマウンティングされ続けている犬の飼い主さんも良い気持ちはしないですし、怪我をさせられてしまわないか?喧嘩になって逆に怪我をさせてしまわないか?と心配になってしまいます。

こういったトラブルを避ける為に、マウンティング行為が頻繁に見られる犬の利用を禁止しているドッグランもあります。

クッションやぬいぐるみなど

運動不足やストレスの発散、遊びの一環として時折クッションやぬいぐるみにマウンティング行為が見られる場合ではなく、それを頻繁に繰り返している場合には注意が必要です。

クッションやぬいぐるみへマウンティングする分には問題が無いと思ってしまいがちですが、マウンティング行為を繰り返すことにより支配欲や独占欲を助長させてしまい、犬の問題行動に繋がってしまう恐れがあるからです。

犬に取ってはクッションやぬいぐるみであっても、マウンティングするという行為には上下関係を確立するマウンティングに似た意味もあるようです。

元々独占欲が強い犬に多く見られる傾向にあるとも言われています。

ヒート中(発情中)の雌犬

ヒート中(発情中)の雌犬の利用を禁止しているドッグランがほとんどですが、そういった施設でなくとも動物病院やお散歩中などにヒート中(発情中)の雌犬に出会ってしまうことも有り得ますので、雄犬の飼い主さんは注意が必要です。

ヒート中(発情中)の雌犬の飼い主さんも十分に注意なさっていることと思いますが、通院などやむを得ないケースや、生理の出血が治まったので大丈夫だと思いお散歩を再開したつもりが…というケースも有り得ます。

一瞬のマウンティングだった筈なのに妊娠してしまったということもあるそうですので、
マウンティング癖がある雄犬は更に注意が必要となります。

習慣化

どの様な意味のマウンティングの場合にも、頻繁に繰り返されるマウンティング行為を放置し習慣化させてしまうと、些細な刺激であってもすぐにマウンティングしてしまうようになってしまいます。

特に興奮する度にクッションやぬいぐるみなどを持ち出してマウンティングしているという場合には、マウンティング行為自体が癖になっているケースが考えられます。

また、興奮している時にはマウンティングしてもいいと犬が思ってしまう可能性もありますので、習慣化させない様に注意が必要です。

出血

マウンティングのし過ぎにより皮膚が擦れ、出血してしまうケースもある様ですので注意が必要です。

クッションや毛布にマウンティングしている場合は、布の素材によっては出血し易いもののあるかと思います。

飼い主さんの手足にマウンティングしている際も同様に、衣服の素材やボタンなどの装飾などで出血してしまうことが有り得ます。

陰部の皮膚や粘膜はデリケートですので、その出血の量やそんな箇所からの出血に驚いてしまうことと思いますが、血が止まらない場合は早目の受診をおすすめします。

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マウンティングを止めさせる方法

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無視する

犬がマウンティングし出したら、徹底的に無視して下さい。

マウンティング時は興奮していますので、叱るのは逆効果になってしまいます。

大声で叱られていることを喜んでもらえていると勘違いしてしまったり、余計に興奮させてしまう結果になってしまうからです。

制止の声を掛ける場合には冷静に落ち着いた声を心掛け、黙って犬の体を引き離してそのまま10分程無視し続けてみて下さい。

ずっと無視し続ける必要はありませんので、マウンティング行為が治まり10分程経過したら、普段通りに犬に接して構いません。

マウンティングの度にこれを繰り返し、マウンティングをすると飼い主さんに無視される=嫌なことが起こる・喜んでもらえないと学習させましょう。

その場を離れる・隔離する

マウンティング行為が見られたら、飼い主さんが黙ってその場を離れてしまうことも効果的だと言われています。

また、犬をクレートやケージに入れて隔離してしまう方法もあります。

こちらの方法も『無視する』と同様の理由から行う方法ですが、無視しても構わずにマウンティングを続けてしまう犬の場合には、こちらの方法が適しているかと思います。

この方法の場合も10分程度と時間を決め、興奮が治まり時間が経過したらクレートやケージから出して普段通りに接してあげて下さい。

マウンティング対象物を撤去する

クッションやぬいぐるみなどマウンティングの対象物がある場合にはそれらを片付けてしまって下さい。

普段くるまっている毛布やタオルケットなどにマウンティングしてしまう場合には、就寝時や寒いときなど必要そうな時だけ与えるという形にしてみて下さい。

マウンティングの対象物がある場合には、マウンティングが癖になってしまっている可能性が高くなります。

その為、対象物が無くなりマウンティング行為が取れなくなることで徐々に癖が抜けていくと言われています。

マウンティングし返す

マウンティングされたらマウンティングし返すという方法もあるそうです。

腰を振る必要はありませんので、犬の後方から背中に覆いかぶさってみて下さい。

また、似た様な方法で、しがみついている前足を両手で握り、後ろ足を払いながら犬の体を倒し仰向けにさせるという方法もあります。

小型犬などの、後ろ足を払っても飼い主さんが犬の体を固定出来て危険が無い場合には、試してみても良いかもしれません。

その際には、前足の脱臼などには気を付けて下さい。

他には、アルファ・ロールという犬を仰向けに寝かせて、大人しくなるまで覆いかぶさって抑えるという方法もありました。

これらは全て、飼い主さんの方が上であるという上下関係を教える為の行為になります。

また、普段からスキンシップの際や遊んでいる時などに覆いかぶさったりしていると、この様なことが自然と伝わりますので、コミュニケーションを取る際には意識して取り入れてみて下さい。

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マウンティングと避妊・去勢手術の関係

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避妊や去勢手術をしても、マウンティング行為がなくなるわけではありません

ホルモンなどによる性的な興奮が減少する為、マウンティング行為が減るとは言われていますが、その減り方も犬によって個体差があります。

また、マウンティングの理由が他にあるケースも多い為、手術前と全く変わらないという場合も有り得ます。

去勢手術の場合には性的興奮を抑えるだけでなく、雄犬の性格が穏やかになる為マウンティングが減るとも言われていますが、こちらもやはり個体差があります。

また、雌犬は避妊手術で性格が攻撃になってしまうケースがあり、性的興奮が抑えられてもマウンティングの理由が他にある場合には逆効果になってしまう可能性もあると言われることもありますが、こちらも個体差があります。

去勢・避妊手術については

犬の去勢手術のメリットやデメリットって何?手術内容や最適時期まで

犬の避妊手術ってした方がいいの?メリットやデメリット、手術内容や最適時期まで

こちらもご参照下さい。

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まとめ

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今回はワンちゃんのマウンティングの意味マウンティングの注意点マウンティングを止めさせる方法をお伝えしました。

マウンティングという行為からイメージされる性的な意味合いのマウンティングよりも、上下関係の確認や嬉しさなどの興奮、ストレスからくるマウンティングの方が多く見られるということが分かりました。

また、マウンティングには飼い主さんがマナーとして気を付けなければならない注意点も多々ありました。

マウンティングはすぐには止めさせられないと言われていますが、ワンちゃんが他の人やお友達ワンちゃんに迷惑を掛けてしまったり、嫌な思いをさせて嫌われてしまうのは悲しいですから、焦らずに根気強く頑張ってみて下さい。

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