犬に牛乳はダメ?薄めると大丈夫?下痢は?適量は?アレルギーは?

牛乳を犬に与えることについては、賛否両論ありますよね。

犬に牛乳を絶対に与えてはいけない!という意見と、ウチの犬は全然平気大好きです!毎日飲んでいて健康です!長生きしてます!という意見と、両極端なものが多い様に思います。

また、獣医さんブリーダーさんの意見ですら分かれるところで、飼い主さんとしては悩ましいところです。

きっと人間と同じで、下痢アレルギーなどもその犬の体質相性によるんだろうなぁとは思いながらも、実際のところ犬に牛乳って良いの?!悪いの?!薄めれば大丈夫なの?犬用の牛乳やヤギミルクなら良いの?と疑問になります。

そこで今回は、牛乳の良い点注意点牛乳の与え方など、犬と牛乳について知りたい色々をお伝えしますので参考にしてみて下さい。

スポンサーリンク

牛乳の乳糖

1457885603332

犬に牛乳を与えることは、基本的に問題ありません

では何故、一般的に犬に牛乳を与えない方が良いとされているかというと、下痢をしてしまったり、ウンチが緩くなってしまうケースが多いからなのです。

下痢をし易くなってしまう原因には、牛乳に含まれる炭水化物の主成分である乳糖(ラクトース)という甘み成分が関係しています。

犬はこの乳糖を上手く分解することが出来ない為、ウンチが緩くなったり、下痢をしてしまうのです。

乳糖は牛乳だけでなく、人間の母乳や犬の母乳にも含まれている成分です。

ですから、母乳を飲んで育つ子犬の頃には乳糖を分解するラクターゼという酵素を多く持っている為、お腹を壊してしまうということはまずありません。

しかし母乳を飲まなくなるにつれてラクターゼは減少していってしまいますので、成長に伴い乳糖を上手く分解出来なくなってしまうのです。

この様に乳糖に耐性がなくなり下痢をし易くなってしまうことを、乳糖不耐性といいます。

こういったことから、牛乳を飲んでも平気な犬は下痢をしてしまう犬よりも乳糖分解酵素が多く残っているということになります。

その理由としては、子犬の頃から継続して牛乳を与えていた為、酵素が増え(または減少せず)腸内環境も順応しているからだと言われています。

また、一説では子犬の頃からではなくとも、無理のない範囲で継続的に牛乳を与えることにより、分解酵素が増え下痢をしなくなるとも言われています。

しかしどちらの説に関しても、犬種や体格などではなくその犬の体質によるところが大きくなります。

毎日牛乳を飲んでいる犬の中ですら、許容量というのはまちまちです。

ドッグフードなどに掛ける程度であれば大丈夫だという犬、お水代わりにガブガブ飲んでも大丈夫だという犬など本当に様々です。

対して、飼い主さんの飲み掛けなどを2・3口舐めただけでも下痢をしてしまう犬もいます。

乳糖の分解に関しては、先天的な体質と後天的な環境のどちらにも左右されてしまうものとも言えます。

人間でも牛乳に対して敏感な人と全く平気な人がいる様に、犬も個体差がかなり強く出てしまいますので、初めて牛乳を与える際には十分に注意してあげて下さい

スポンサーリンク

牛乳の良い点

dachshund-361560_960_720

牛乳の栄養素

犬には分解し辛い乳糖が多い牛乳ではありますが、栄養素は豊富です。

牛乳はカルシウムビタミンミネラルたんぱく質炭水化物脂質などをバランスよく含んでおり、栄養素密度が高く吸収され易いと言われています。

ミネラル類ではカルシウムカリウムマグネシウム、ビタミン類ではビタミンAビタミンB2ビタミンB12などを多く含んでいます。

牛乳の代表的な栄養素はこちらです。

カルシウム

などの形成に必要な栄養素です。

骨粗しょう症などの予防に効果があり、を丈夫にします。

また、筋肉の収縮や弛緩、神経の伝達などにも役立っている成分です。

犬は人間の約14倍のカルシウムを必要としていると言われています。

牛乳に含まれている乳酸カルシウムは、効率良く体に吸収されると言われているものですのでカルシウム補給には適しているとされています。

ビタミンA

の健康維持(視力の維持)や皮膚の発育を正常に保つことにより、乾燥肌の予防をします。

粘膜免疫力が向上することにより風邪の予防にもなりますし、優れた抗酸化作用により老化の原因となる活性酵素が除去されます。

ビタミンB2

脂質糖質たんぱく質などをエネルギーに変える栄養素です。

代謝を助ける成分でもあり、皮膚体毛粘膜などを健康に保ってくれます。

また、ビタミンB2には抗酸化作用もあると言われています。

食い付きが良い

牛乳を好む犬は沢山います。

勿論犬によって好みはありますがこの食い付きの良さを利用して、食の細い犬食欲が落ちている老犬療養食やダイエット食などを食べたがらない犬の食事に牛乳を掛けるなどして使うことが出来ます。

暖めた牛乳でドッグフードをふやかしたり、いつものドッグフードに牛乳を少し掛けてあげるだけでも食い付きが良くなることがあります。

また、余りお水を飲まない犬の水分補給に、牛乳を混ぜた水を与えるとよく飲んでくれたりもします。

関連記事として、

どうしてドッグフードを食べないの?考えられる原因とその対処法

愛犬家に絶対読んでほしい!犬の健康を守る14個の老化チェック

犬のダイエットは計画的に!食事や運動などの方法色々

こちらもご参照下さい。

スポンサーリンク

牛乳を与える際の注意点

1457885565856

必ず少量から与え始める

まずはその犬の2・3口程度などほんの少しの量の牛乳を与え、下痢の有無ウンチの状態体調などを観察してみて下さい。

これは、ご自身の愛犬がどの位の量であれば乳糖を分解出来るのかを確認する作業になります。

無理をすることはありません、少量でも下痢をしてしまう様でしたらその犬に牛乳は合わないということになりますので、与えることは控えた方がよろしいかと思います。

ウンチが少し緩いといった程度でしたら、お水などで薄めて与えても構いません。

牛乳の濃度が変わるだけで栄養素などは変わらないと言われていますので、心配な様でしたら最初からお水で薄めて与えてみるのも良いと思います。

因みにこれは乳糖が薄まるというわけではなく、水が増えることにより乳糖が含まれている牛乳の摂取量が減るという理屈だそうです。

いきなり多めに与えてしまい下痢などの症状が出た場合、犬によってはひどい下痢だけではなく脱水症状なども伴い獣医師の診察が必要になるケースもあります。

人間に取っては少量でも、犬に取ってはかなりの量になっているケースもありますので気を付けて下さい。

関連記事として、

犬の便秘ってどの位大丈夫なの?原因と対処法、便秘予防まで 

犬の下痢の原因はストレス?食べ過ぎ?症状から分かる病気や治療法

犬のウンチが緑?血便?色と形状で分かる原因や健康状態

犬もおならをする!原因と臭い時の対処法

こちらもご参照下さい。

アレルギー

牛乳は乳製品ですので、乳製品のアレルギーがある犬には与えないで下さい。

また、今まで他の乳製品を与えた際にアレルギー症状が出ていない犬でも、初めて牛乳を与えた際にアレルギーが出てしまうケースも有り得ますので注意が必要です。

どの様なアレルギー症状がどの位の度合いで表れるかは個体差がありますが、

牛乳を与えた際に、

●皮膚を痒がる

●くしゃみ・鼻水

●目の充血・目やに

●脱毛

●元気が無くなる

●嘔吐

●下痢

などの症状が出た場合にはアレルギーを疑ってみて下さい。

肥満

牛乳は100ミリリットルあたり67カロリー程あると言われています。

その内、乳脂肪の割合は35カロリー程度です。

適量を飲んでいる分には問題ないと思いますが、必要以上に飲んでいる場合や肥満気味の犬に与える場合には注意が必要です。

暖めても乳糖は減らない

牛乳を与える際に、一度加熱しておけば乳糖が分解されると誤解されがちなのですが、残念ながら乳糖は壊れたり分解されたりしません

また、牛乳を沸騰させてを作り、その膜を取り除いて与えると乳糖が減るという誤解もありました。

これはカッテージチーズなどを作る過程と何か混同があったのではないかと思いますが、あの牛乳の膜は乳脂肪やたんぱく質で、乳糖が固まって出来た物ではありません。

その内訳は、脂肪70%以上たんぱく質20~25%ミネラル類2%であり、残りの中のごく少量が乳糖なのだそうです。

その為、膜を発生させ取り除きまた発生させ取り除き…といった作業を何度も何度も繰り返さない限り、乳糖はほとんど減らないということでした(その過程の際に牛乳の栄養価も減少してしまうそうです)

また、膜が発生する際に牛乳の水分が蒸発してしまうことに伴い、逆に乳糖の濃度が高まってしまうという報告もありましたので気を付けて下さい。

勿論、冷蔵庫から取り出してすぐの冷たい牛乳をそのまま与えてしまうのは、犬のお腹に優しくありませんので暖めることに問題はありません

しかし、暖めたから多めに与えても大丈夫だと誤解しない様にして下さい。

また、スキムミルク(脱脂粉乳)低温殺菌牛乳バターミルクなどでも乳糖は分解されていませんのでご注意下さい。

スポンサーリンク

牛乳の与え方

dog-1018408_960_720

牛乳を与える際の1日の適量の目安にはかなりの個体差がありますが、とある研究によると『犬の場合は体重1キロあたり20ミリリットルの牛乳を摂取すると下痢をしてしまう』という報告があるそうですので、参考にしてみて下さい。

乳糖の分解肥満などを考慮すると大量に与えることは望ましくない為、お水で薄めて飲ませてみたり、いつものドッグフードに少量掛けてみるといった程度から始めて、愛犬の適量を探してみるのが良いと思います。

『牛乳を与える際の注意点』でお伝えした内容も併せて参考にしてみて下さい。)

また、牛乳は手作り食手作りおやつレシピもたくさんあります。

少量の牛乳を様々なバリエーションで使用することが出来ますので、牛乳レシピを探してみるのも良いと思います。

その他、人間も犬も同じ理由から下痢をし易くなっていますので、人間用の乳糖不耐性用牛乳なども販売されており、飼い主さんと一緒に飲むにはこれらを使用するのも良いかもしれません。

乳製品

乳糖の分解が苦手な犬の場合には、ヨーグルトカッテージチーズなどを与えてみるのも良いと思います。

これらの食品は発酵の際に乳酸菌などの働きにより、その乳糖のほとんどが分解されていますので、お腹への影響が出にくいと言われています。

牛乳を与えた際にはウンチが緩くなってしまった犬でも、ヨーグルトやカッテージチーズは大丈夫だったというケースも多く見られます。

ヨーグルトは腸内環境を整えるのに適しており免疫力アップにも繋がりますし、口臭・体臭予防にも役立ちます。

また、牛乳の栄養素をなるべくそのまま摂取したいという場合には、ご家庭でも作ることの出来るカッテージチーズがおすすめです。

関連記事として、

犬へのヨーグルトの効果は?口臭予防やてんかんにも良いって本当?

やっぱり犬はチーズが好き!?犬用チーズやアレルギーなどの注意点について!

こちらもご参照下さい。

犬用ミルク・ヤギミルク

牛乳と比べ乳糖が少なく栄養価が高いと言われているヤギミルクや、犬用のミルクも多数販売されています。

犬用のミルクは乳糖を取り除いてあるだけでなく、犬に必要な栄養素が足されてたり、消化吸収が良くなる様に調整されているものなど様々な種類があります。

また、これらの粉ミルクタイプのものなども販売されています。

粉タイプでしたら食事へのトッピングがし易くなりますし、賞味期限の心配なども少なくなりますので取り入れ易くなると思います。

スポンサーリンク

まとめ

beach-817202_960_720

今回は、牛乳の良い点注意点牛乳の与え方などをお伝えしました。

ワンちゃんに牛乳を与えることが良くない理由は、牛乳に含まれる乳糖をワンちゃんは分解出来ないからだということが分かりました。

しかし、その乳糖の分解にはかなりの個体差があり、ワンちゃんによっては少量で下痢をしてしまったり、多めに飲んでも全く平気だったりするということでした。

人間に取っては身近であり栄養価も高い牛乳ですから積極的に取り入れたい半面、ワンちゃんの体質によっては与えてはいけない食材にも成り得る牛乳でしたね。

個人的には、牛乳を無理に与えることはないと思いますし、いま幸いにも平気で飲んでいるワンちゃんから大好きな牛乳を取り上げることもないのではないかと感じました。

多頭飼いなどで同じ環境で育っても個体差が出てしまうというケースもありますので、飼い主さんが見極め、是非ワンちゃんとのハッピーライフを送ってください。

関連記事として、

犬が嘔吐する原因は?心配のいらないものから病気が疑われるものまで

犬が白や黄色の泡を吐いた!嘔吐物や色で分かることと対処法

こちらも合わせてお読み下さい。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加