犬の目の下が腫れている!目と歯と鼻に潜む3つの疑われる病気と対処方法について

愛犬の顔は何かしらの異常があった場合、1番気づきやすい場所かもしれません。特に目の周りの変化は、顔の印象が大きく変わってしまいます。目の下が腫れて痛々しい姿になっていたら、なんとかしてあげたいと考えますよね。

そこで今回は犬にみられる目の下の腫れについて調べてみました。
目の下の腫れはどんな病気が考えられ、どういった処置が必要なのかをまとめましたので、困っている方々の参考になれば幸いです。

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まずは状態を確認

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目に下が腫れている?と思ったら、具体的にどのような状態になっているかを確認しましょう。
片目だけなのか、両目なのかを確認するのも大切です。片目の場合は外傷や目の病気が考えられますし、両目の場合は感染症や目の構造的な問題によるものが考えられます。

また腫れている場所も注視してください。まぶたの縁が赤くただれ、腫れぼったくなっているようなら、眼瞼炎や眼球炎、眼瞼腫瘍などが考えられます。これらは目の病気ですが、目の下だけが腫れているのであれば、他の原因も疑う必要があります。

目の下の腫れから考えられる病気

目の下の腫れといっても、状態によって異なります。目の下でみられる異常について、よく見られるものを以下に記載しました。

マイボーム腺炎(麦粒腫)

腫れというより、イボのようなものが瞼にできます。涙の成分の中で油の成分を分泌する、マイボーム腺が詰まり、イボのように膨らんでしまった状態です。いわゆる「ものもらい」を指し、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)ともいいます。主に若い犬に多くみられます。
原因は細菌感染がほとんどなので、動物病院で治療を受ける必要があります。

アレルギー

何かしらのアレルギー源と接触、または口にしたことで、アレルギー症状として目の下の腫れがみられることもあります。
腫れ始めた以前に、アレルギー物質との接触がなかったかどうか、いつもとは違う食べ物を口にしたかどうかを確認することで、アレルギーの原因を探ることができます。

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目の下の腫れの原因は、目だけじゃない?

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目の下が腫れている時、また出血がみられるような場合は、歯の病気が関係していることがあります。
目の下なのに歯?と、いまいちピンとこない方も多いでしょう。しかし目や鼻、口はすべて繋がっているので、歯への影響が他の場所へ表れてもおかしいことではありません。
歯の病気でもっとも考えられるのが、歯周病による眼窩下膿瘍です。

眼窩下膿瘍(がんかかのうよう)とは

歯周病菌が歯の付け根に入り込み、目の下に膿瘍ができます。膿が腫れて破裂すると出血を起こし、見た目では外傷を負ったような外見になります。腫れがひどいと目を開けていられないことも。
そんな眼窩下膿瘍の原因として最も多いのが、歯周病なのです。

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人でもお馴染みの歯周病

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よく歯周病対策と銘打ったオーラルケアのCMを目にする機会がありますよね。人の歯周病と同じように犬にも歯周病にかかります。
歯周病は歯の周辺に起こる病気を指し、歯茎に炎症を起こす歯肉炎や、歯と歯茎の間のみぞが深くなる歯周炎などが含まれます。
一般家庭で飼育されている犬の、約8割は歯周病にかかっているといわれるほど、身近な病気なのです。

しかし口の中で起こっている変化なので、なかなか気づきにくい点があります。
そのため時折口の中を確認して、歯茎の色が正常であるかを確かめてください。ピンク色であれば健康ですが、少しでも色の変化がみられるようなら要注意です。
歯肉炎が悪化し、歯周病になると、歯の根元から膿が出るため口臭がきつくなります。その他、歯の周りから出血することもあります。さらに進行すると、歯と歯肉の間にできたみぞに膿がたまり、歯の根元が緩くなったり、歯がぐらつくようになります。

歯周病の症状

  • 歯茎の色が悪い
  • 口臭がひどい
  • よだれが出る
  • 歯から出血
  • 歯の根元が緩くなる
  • 歯がぐらつく
  • 食欲がなくなる

これらの症状がみられたら、歯周病の可能性があります。

歯周病の原因は?

歯周病の原因には外傷と細菌感染があります。外傷性のものは軽度で済むことが多く、ほとんど自然に治ります。しかし細菌感染の場合、口内の汚れが原因です。歯垢(食べかすと細菌のかたまり)が溜まると、その中にいる細菌が歯肉に炎症を起こします。これが悪化することで、歯肉から膿や出血が出る歯周炎になるのです。

また糖尿病にかかっている犬や、アレルギー性の病気を、ウイルス性の病気にかかっている場合、歯周炎が起こりやすいとされています。

こちらの記事も参照してください。

本当に怖い犬の歯周病!その症状や原因、治療について

眼窩下腫瘍になってしまったら

病院で膿を取り除いてもらう必要があります。また原因となっている歯を特定し、抜歯することで再発を防げます。
被毛で覆われているとわかりにくいですが、腫れて破れた皮膚が炎症を起こしている場合もあるので、すぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。

眼窩下腫瘍を防ぐには

眼窩下腫瘍の多くは歯周病が原因です。目の下が腫れて病院に連れてこられる犬の口内は、ほとんど汚れていることが多いです。
つまり歯周病にならないようなケアが必要ということになりますが、具体的にどういった方法があるのでしょうか?
家庭でできるケアとして、次の方法があげられます。

  • 歯の汚れを落とす
  • 歯肉の血行をよくする
  • 歯石を予防する餌を選ぶ

歯の汚れを落とす

現在、口内ケアのグッズが多く販売されています。

  • 噛むおもちゃ
  • 歯のブラッシング
  • デンタルガム

噛むタイプのおもちゃを与えることで、歯が汚れにくくなります。またデンタルガムのような、おやつタイプのケア用品を利用してもよいでしょう。
1度ついてしまった歯石の除去は難しいので、動物病院にお願いしてください。

歯磨きの方法

  1. 歯ブラシにペーストをつけます。
  2. 片手で犬の口を掴んで固定し、歯ブラシを歯に当ててこする。歯垢がつきやすい奥歯から磨くと良いです。
  3. 口をゆすぐ必要はありません。

初めて歯磨きをする場合は、指に巻いたガーゼでや指サック状の歯磨きで、歯を擦って汚れを落としてください。慣れてきたらブラシやペーストを使っていきましょう。
歯磨きはあまり力を入れすぎず、優しく行ってください。そこで痛みを覚えてしまうと、次から嫌がるようになります。
また、ケアに使うグッズは必ずペット用を使用してください。ペースト以外にもスプレータイプのものがありますので、犬に合ったものを探してみましょう。

歯磨きは爪切りやブラッシングなどと同じく、グルーミングの1つです。いきなりやろうとしても、慣れていない犬は抵抗するかもしれません。なぜなら、犬は鼻や口を触られるのが苦手だからです。無理に歯磨きをしようとしたら噛まれてしまったという話も聞きます。

そのため、さまざまなグルーミングに備え、子犬の頃から顔や口を触られることに慣れさせておくべきだと考えます。
子犬はまだ乳歯だから歯磨きは必要ないと思うかもしれませんが、大人になった後のケアを考えて、小さいうちから習慣づけておくようにしましょう。

成犬で歯磨きに慣れさせたい場合は、根気と時間が必要になります。鼻や口周りに少しずつ触れ、犬が大人しくしていたらごほうびを与えます。犬に触られることは嫌なことではないと教えるつもりで、優しく慎重に行ってください。触わるのが平気になったら、口唇をめくって歯や歯ぐきに触れてみます。

「触る」と「ごほうび」を繰り返すことで、徐々に抵抗が薄れていくと思いますが、時間を要することもあると思います。焦らずじっくり慣れさせましょう。
しかし家庭で定期的にケアをしていても、すべての歯垢を取り除くのは難しいことです。
動物病院で健康診断を受ける際、必要に応じて歯垢や歯石も取ってもらいましょう。

こちらの記事も参照してください。

犬の歯磨きってどうやるの?簡単歯磨きシートや歯ブラシを使った磨き方

歯磨きをさせてくれない犬には歯磨きガム!おもちゃは?サプリは?デンタルグッズ色々

歯肉の血行をよくする

歯肉の血行が良いと、細菌感染が起こっても回復が早くなり、再感染を防げるといったメリットがあります。
血行を良くするためにおすすめされているのが、歯肉のマッサージです。これも口の中に指を入れるので、慣れていない犬は注意してください。

歯肉マッサージの方法

  1. ジェルタイプの歯磨き粉を指に取る
  2. 口の中に指を入れ、歯肉を円を描くように優しくマッサージする

嫌がらない犬であっても、ケア後はおやつなどのごほうびをあげると喜びます。ただし与えすは禁物です。

歯石を予防する餌を選ぶ

デンタルフードとも呼ばれていますが、歯石をつきにくくするフードのことをいいます。市販されているデンタルフードの中には、歯垢や歯石を抑える効果や、口臭カットまで考えられているものもあります。

動物病院からおすすめされることもあると思いますが、普通の餌よりは少々お高めです。毎日使うのが難しい場合は、歯磨き効果のあるおやつを使いましょう。
また、ウェットフードはドライフードに比べて歯石が付きやすいため、メインの餌にはおすすめしません。

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副鼻腔炎の可能性

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他に副鼻腔炎や蓄膿症といった病気により、目の下が腫れることも考えられます。
鼻炎からはじまり、炎症が鼻の奥まで広がった状態を副鼻腔炎といい、悪化すると蓄膿症になります。しかし歯周病が原因となって、副鼻腔炎になることもあるので要注意です。

主な症状は

  • 鼻水、くしゃみがでる
  • 粘ついた鼻水がでる(重度の場合)
  • 荒い呼吸音
  • 鼻が詰まるため、口呼吸をする

などがみられます。
副鼻腔炎は鼻の下が腫れ、痛みを伴うためにしきりに顔を気にするようになります。
治療は吸入器を使って鼻に薬を噴射します。歯周病が原因であれば、抜歯や洗浄の治療も必要になるでしょう。

これらの病気を防ぐためには、悪化する前に鼻炎の治療を行うことです。鼻炎にもウイルスや細菌、物理的刺激などいろいろな原因があるので、まずは動物病院で原因を突きとめましょう。
鼻炎の症状は軽いため、気づかなかったり放置したりする人も多いですが、病気の予防には小さな変化も見逃さないことが大切です。

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原因がわからない場合も?

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目の下にできものができたから動物病院で診てもらったけれど、原因がわからないというケースもあります。抗生剤を投与し、効かないようであればできものを切除することがあるようです。
また、一晩様子を見ていたら翌日には腫れが収まっていたという話もあります。腫れているのであれば、何らかの炎症を起こしていると考えられますが、原因が不明のままでは心配ですよね。

どうしても原因を追求したい方は、かかりつけの病院とは別に違う病院で受診してもらうのも良いかもしれません。セカンドオピニオンを受け、情報の幅を広げることで、納得できる考えにいきつくのではないでしょうか。

また長年犬を飼っていると、自己流で解決してしまう人も少なくありません。しかし万が一に備えて、動物病院を頼るのが安心だと思います。

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まとめ

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目の下の腫れについて、考えられることをまとめてみました。
愛犬の目の下が突然腫れてしまったらびっくりしますよね。イボのようなものであればものもらい、赤くなっているならアレルギーなど、状態によってどんな状態かを考えてみましょう。

そして原因として最も可能性のある、歯周病にも注意してください。犬を飼ってから1度も歯磨きをしたことがない!という方は多いと思います。口を触ったら噛まれるのじゃないかと思い、苦手意識を持ってしまいがちですが、歯磨きをすることで予防できる病気が多くあることを知ってください。

自分でできない場合は動物病院に相談しましょう。また家庭では歯石除去効果のある餌や、おやつを積極的に使うのも良いでしょう。できることから少しずつ始めていけば、必ず愛犬の健康につながっていきますよ。

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