卵を犬が食べても大丈夫?黄身は?白身は?生卵は?殻は?アレルギーは?

完全栄養食品とも言われる程栄養価が高く入手し易い為、1番身近な食材である卵。

どのご家庭でも常備されていることが多く、犬の食事にも手軽に取り入れられることと思います。

アレルギーの心配はありますが、卵かけごはんが好きな犬の話などもよく聞きますし、手作りごはんのレシピにもよく登場します。

そんな卵ですが、黄身白身生卵と、それぞれにどんな特徴や注意点があるのか?など詳しいことはよく分からなかったりしますよね。

今回は卵の良い点卵を与える際の注意点卵の与え方などをお伝えしますので、参考にしてみて下さい。

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卵の良い点

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卵の栄養素

犬に卵を与えることは、基本的に問題ありません

卵には食物繊維とビタミンCを除くほぼ全ての栄養素が含まれています。

高タンパクであり、ビオチン・ビタミンA・ビタミンB群など各種ビタミン類、カルシウム・鉄分などのミネラル類がバランス良く含まれており、完全栄養食品と呼ばれている程栄養価の高い食材です。

卵の代表的な栄養素はこちらです。

アミノ酸スコア100

アミノ酸スコアとは、アミノ酸のバランスを数値化したものになります。

このアミノ酸スコアで卵は最高値の100をマークしています。

エネルギーの元になり血液筋肉を作るタンパク質は、20種類のアミノ酸で作られています。

その中でも卵は、イソロイシンロイシンバリンスレオニンメチオニンフェニルアラニントリプトファンリジンヒスチジンという9種類の必須アミノ酸をバランス良く含んでいる優秀な食材です。

これらのアミノ酸は免疫力を向上してくれると言われています。

ビオチン

ビオチンは、ビタミンHビタミンB7とも呼ばれているビタミンです。

犬は自分の体内でビタミンCを生成出来るのですが、その合成の為にビオチンが必要だと言われています。

また、脂肪酸の合成や酸化、炭水化物の酸化にも必要であり、アミノ酸の代謝やタンパク質の合成にも欠かせない成分です。

ビオチンには、ヒスタミンという体内にアレルギー物質が侵入した際に分泌される免疫物質であり、炎症や痒みの元でもある成分を体外に排出する作用があります。

その為ビオチンは、アレルギー皮膚炎などの皮膚病を抑制し、健康な被毛皮膚を保つ為に重要な働きを担っています。

また、犬は腸内細菌(善玉菌)によりこのビオチンを生成出来るのですが、抗生物質などを投与している際にはその生成が追い付かないこともありますので、食材などで補う必要があります。

レチシン・コリン

レチシンは脂質の一種であり、細胞を若く保ち神経の働きを活性化して認知症などの予防効果があるとされています。

また、細胞の中からコレステロールを除去する際に作用する酵素の働きを助け、血管内のコレステロールを取り除き、動脈硬化狭心症脳卒中などの予防にも役立つと言われています。

更にレンチンに含まれるコリンという成分は、記憶力学習能力を向上させる働きもあります。

カルシウム

などの形成に必要な栄養素です。

骨粗しょう症などの予防に効果があり、を丈夫にします。

また、筋肉の収縮や弛緩、神経の伝達などにも役立っている成分です。

犬は人間の約14倍のカルシウムを必要としていると言われており、卵には牛乳の約1.5倍のカルシウムが含まれています。

鉄分

赤血球を構成しているヘモグロビンの成分になる栄養素です。

ヘモグロビンは、酸素を体内に運ぶ重要な役割を果たしています。

その為、鉄分が不足すると貧血めまい疲れ易くなってしまいます。

卵はほうれん草の2倍の鉄分を含んでいると言われています。

皮膚病

『ビオチン』の項でもお伝えした様に、卵に含まれる成分には皮膚病を予防する働きがあります。

その為、アレルギー性の皮膚病の犬に与えた際に有効な効果があると期待されています。

食の細い犬・老犬などに

卵は良質な高タンパクであり、ビタミン類ミネラル類がバランスよく含まれた完全栄養食品ですので、栄養を取らせたいという時に役立ちます。

食の細い犬食欲の落ちた老犬闘病中の犬など体力を付けたい際などに栄養補助として与えると良いと言われています。

こちらの記事もご参照下さい。

どうしてドッグフードを食べないの?考えられる原因とその対処法

愛犬家に絶対読んでほしい!犬の健康を守る14個の老化チェック

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卵を与える際の注意点

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アレルギー

卵にアレルギー症状が出てしまう犬がいます。

どの様なアレルギー症状がどの位の度合いで表れるかは個体差がありますが、

卵を与えた際に、

●皮膚を痒がる

●くしゃみ・鼻水

●目の充血・目やに

●脱毛

●元気が無くなる

●嘔吐

●下痢

などの症状が出た場合にはアレルギーも疑ってみて下さい。

生卵・白身

生卵や白身を与えることは、基本的に問題ありません。

生卵白身を与えない方が良いと言われてしまっている理由は、白身の部分に含まれるアビジンという成分にあります。

アビジンは先述した犬の皮膚や神経を正常に保つ『ビオチン』と結合すると、このビオチンが体に吸収されるのを妨げてしまうのです。

長期に渡りビオチンが吸収されるのを妨げられ続けてしまうと、脱毛皮膚病免疫力の低下などが引き起こされてしまいます。

また、一度に大量に摂取した場合にもビタミンバランスが崩れてしまったり、ビオチン不足が起こり、下痢ウンチが緩くなる可能性があると言われています。

そういったことから、生卵や白身を与えることでビオチン欠乏症になってしまうのではないかと心配されている飼い主さんもいらっしゃると思います。

しかし、基本的には白身だけを長期に渡り食べ続けない限り大きな心配はいらないと言われています。

卵かけごはんなどで生の白身を食べる機会があっても、黄身と白身を一緒に全卵として与える場合には、ビオチン不足になってしまう心配もまず無いそうですので安心して下さい。

それ程黄身にはビオチンが豊富に含まれているということなのですね。

また、アビジンは熱を加えることにより失活してしまいますので、加熱して与える際にはこの限りではないそうです。

コレステロール

卵はコレステロールを多く含む為、毎日など長期に渡り与え続けてしまうと脂肪肝高脂血症になってしまう可能性を高めると言われています。

しかし卵には、コレステロールを除去するレシチンも多く含まれています。

その為、必要以上に大量に摂取し続けなければコレステロールの過剰摂取にはならないとも言われています。

コレステロールの摂り過ぎは良くありませんが、コレステロールが不足してしまうと細胞膜が弱くなるなど健康維持に支障をきたしてしまう場合もあります。

そういった点から、大量に与えなければコテステロールについて過剰に心配する必要はないと言えます。

また、卵のカロリーは1個(60g)91カロリーで、100g換算では151カロリーですので、大量摂取による肥満なども心配されます。

大量に与えない

上記の注意点の他にも、卵を大量に与えてしまうと何かしらの問題が引き起こされる可能性があります。

大量に摂り過ぎてしまうことで、下痢ウンチが緩くなってしまったり、嘔吐してしまうことがあります。

これらは特に胃腸が弱っている時などに起こり易いとされていますが、消化吸収能力には個体差があります。

少しの量を食べただけでも下痢嘔吐をしてしまう場合もありますし、多くの量を食べても平気な犬もいます。

犬によって適量が異なりますので、卵を与える際は犬の体調食後の様子ウンチの状態などに注意してみて下さい。

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卵の与え方

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黄身と白身を一緒に全卵として与える場合には生のまま与えても問題ありませんので、溶いた卵をいつもの食事に掛けて与えても大丈夫です。

また、卵を加熱し、ゆで卵スクランブルエッグ卵焼き目玉焼きなどに調理して与えても構いません。

卵はの場合と加熱により固まり過ぎてしまった場合に、消化が悪くなると言われています。

その為、消化に良く黄身の栄養素も損なわれ難い半熟の状態で与えることが望ましいとされています。

与える量としては大量に与えることは望ましくない為、いつものドッグフードのトッピングとして与えることから始めて、愛犬の適量を探してみるのが良いと思います。

食の細い犬や老犬の栄養不足を補う為に与える場合にも、いきなり多めに与えるのではなく少しずつ卵の割合を増やして様子を見るなど、与える量には十分注意して下さい。

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まとめ

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今回は卵の良い点卵を与える際の注意点卵の与え方などをお伝えしました。

白身を与えることが良くないとされていた理由は、ビオチン不足を引き起こしてしまうアビジンという成分にあるということが分かりました。

しかし、アビジンは加熱することで失活してしまう為、ゆで卵や卵焼きなどの調理された白身を与えることに問題は無いということが分かりました。

また、卵かけごはんなどで白身を生のまま与える場合にも、黄身と一緒に全卵として与える場合には、黄身にビオチンが豊富に含まれている為、特に大きな心配はいらないということも分かりました。

コレステロールの心配などもありましたが、コレステロールを除去してくれるレンチンという成分も含まれている為、こちらも大量に摂取しなければ特に大きな心配はいらないということでした。

この様なことからワンちゃんに卵を与えることは、一気大量に、そして長期に渡り与え続けなれば問題が無いということが分かりました。

人間に取っては大変身近な食材であり、完全栄養食品と言われる程栄養価の高い卵ですから、是非ワンちゃんのいつも食事のトッピングなどで手軽に取り入れてみて下さい。

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