猫の寄生虫、6種類の症状と対処方法について

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自由きままで人なつこくて可愛い猫ですが、外で行動する動物のため、寄生虫に感染することも多いです。感染も猫だけではなく、人間に感染する場合もあり、猫の体調も悪くなりますが、人間も体調を崩します。癒される家族のようなパートナーの猫なので、普段より清潔な環境を心がけ、寄生虫がつかないように、上手に防いでいけるといいです。猫の寄生する回虫の種類と、駆除の方法などをご紹介致します。飼い主にとって、役立つ知識になると幸いです。

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猫の寄生虫の感染症状と対処方法

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猫回虫(ねこかいちゅう)

猫の腸に寄生している回虫で、成虫は小さいもので3cmぐらい、大きいもので12cmぐらいにもなります。見た目は、白か黄白色で糸のように細くて長いです。主な栄養源は炭水化物やタンパク質で、成長した猫では育たず、子猫の体内のみで成長します。

子猫の腸の中の回虫が、卵を産んで糞に混ざって外に出されます。その糞を他の猫が食べて、感染していきます。糞の中に卵があるため、糞は風化しても卵だけ、地面や水たまりに落ちて残っている場合もあります。子猫が水たまりの水を飲んで、感染してしまうこともあります。

妊娠している猫であれば胎盤感染をし、生まれてくる子猫は感染して生まれてきます。子猫が猫回虫に感染しますと、下痢や軟便になったり、咳や嘔吐がひどくなり、回虫を吐き出すこともあります。体重がなかなか増えずに、発育が良くありません。お腹が膨れるなど、いろんな症状が表れます。

治療方法としては、虫を駆除する薬を与えます。猫回虫は猫だけでなく、人にも感染します。猫を飼っている家庭では、猫の糞をきちんと処理して下さい。又、感染している猫に舐められたりしても、人間に感染することもあります。人に感染すると、発熱や咳、食欲不振や肝臓の腫れ、視力障害などの症状が出てきます。

 

猫鉤虫(ねここうちゅう)

猫の腸の粘膜にいる回虫で、大きさが1cm~2cmの、細い糸状の白い虫です。腸の粘膜に咬みついていて、血液を吸って育ちます。体内に入ると幼虫が、リンパ管や血流に乗って、腸に到達します。腸の中で血を食べて、成虫に育っていきます。

どのように感染するのかと言いますと、鉤虫の卵が感染した猫の糞と一緒に、体外に排出され卵が孵化(ふか)して、幼虫を猫が食べてしまうと口の中に入るので、感染することになります。

又、口からだけでなく、皮膚より体内に入って、感染することもあります。母猫が猫鉤虫に感染していると、胎盤や母乳より子猫に感染したりします。鉤虫が大量に寄生していると、慢性的な貧血になります。下痢になったり、軟便か血便が排出され、糞がタール状の黒色便になったりします。

体調の変化としては、貧血症状が見られ、脱水症状になる場合もあります。体重が増えず、発育も遅いでしょう。成長した猫では、症状が表れないこともありますが、子猫になると重症化して、発見が遅いと死んでしまう場合もあるでしょう。

猫鉤虫の治療方法としては、駆虫薬を投与して寄生虫を除去します。猫が糞をしたら、すぐ捨て処理するようにし、メス猫であれば妊娠する前に、駆虫をして感染を未然に防ぎます。

 

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)

猫の腸の粘膜にいる回虫で、体長が約50cmに成長する、サナダムシです。猫のお尻の穴から出てくるので、出てくるまで気づかないこともあります。感染の原因としては、猫の体についているノミの食べ物が、瓜実条虫の卵だからです。

ノミが卵を食べた後、ノミの体内で小虫に成長していきます。お腹に瓜実条虫の小虫が入っているノミを、猫が食べて感染します。感染しますと、体調変化としては、下痢などの症状が表れることがあります。又、体重が減少したり食欲がないなど、元気が無くなります。

感染を防ぐには、とにかくノミを徹底的に、駆除することです。駆虫薬も投与して、瓜実条虫を猫の肛門より、体外へ排出させるようにしましょう。駆虫薬は、注射・飲み薬・スポット剤(背中にかける)など、タイプがいろいろあります。

瓜実条虫は猫だけでなく、人間にも感染します。感染している猫に触ったり、小虫がお腹の中にいるノミが、偶然にも口の中に入ってしまった場合です。特に小さな子供がいる家庭では、感染しないように注意が必要です。

感染しますと、下痢や腹痛の症状が出てきます。乳児の場合は、オムツの中にノミが入り込むこともあるので、猫を近づけないほうがいいかもしれません。部屋を綺麗に掃除して、猫の身体を拭いたり、お風呂に入れ清潔にするようにしましょう。

 

マンソン裂頭条虫(マンソンれっとうじょうちゅう)

猫の小腸に寄生している回虫で、1m~最大で2mの大きさになる、平たい形状のサナダムシです。猫の小腸の中に居続ければ、寿命は1年以上になります。感染の原因は、幼虫を持っているカエルやヘビなどを、猫が食べることで体内に取り込まれて発症します。

自宅近くに田・湖・沼・川などがある場合は、猫がカエルやヘビを食べているかもしれないので、注意が必要です。元気な大人の猫であれば、ほとんど症状も見られないですが、病気などして体が弱ってくると、身体の抵抗力が落ちてくるため、下痢や嘔吐などの症状が見られます。

猫が口から、マンソン裂頭条虫を吐き出す場合もあります。駆虫薬で治療することができますが、猫が再び外でカエルやヘビなどを食べると、また感染してしまいます。マンソン裂頭条虫は1度の駆虫薬では駆除できないため、数回に分けて駆虫薬を投与する必要があります。

薬を猫に与えて1日~3日ほどで、麻痺を起こしたマンソン裂頭条虫が、糞と一緒に排出されます。完全にいなくなったと判断できる期間は、2週間以上になります。死んだマンソン裂頭条虫が、腸管の中で詰まることもあるので、猫の様子が変だと思ったら、すぐ獣医さんに診てもらいましょう。

 

コクシジウム症

猫の腸管内に寄生していて、楕円形の形状をしている寄生虫です。猫がオーシスト入の糞を食べて感染すると、下痢などの消化器不良を起こします。又、感染している猫のお尻や体を、他の猫が舐めてもうつります。

症状がまだひどくない場合は、軽い軟便だったり、症状が出ないこともあります。症状が悪化してくると、ひどい水下痢になったり、糞に血が混ざるなどします。その他にも症状として、吐き気があったり発熱がある、食欲が無いので栄養不足になるなど、いろんな症状が出てきます。

子猫の場合は、命を落とすこともある恐ろしい病気です。発症のきっかけが猫風邪ですと、急に症状が重篤になるので、注意が必要です。治療方法としては、メトロニダゾールやアンプロリウム、セクニダゾールなどの薬を投与します。

母猫の糞の中にオーシストが含まれていることが多く、子猫が糞を食べて感染するので、母猫の糞はきちんと処理して、子猫が食べないようにして下さい。顕微鏡でしか見ることができない、小さな寄生虫なので見つけるのも難しく、下痢や嘔吐などの症状が見られたら、すぐ獣医さんに診せるようにしましょう。

 

トキソプラズマ

猫だけでなく他の動物や、人間にも感染する寄生虫です。感染の原因は、トキソプラズマに感染した豚肉や鶏肉を、加熱しないで生で食べたり、感染している猫の糞から排泄された、トキソプラズマの卵のようなオーシストを、猫が糞を食べたことで口から入ると感染します。

母猫の胎盤にオーシストがいると、生まれてくる子猫にも感染します。大人の猫であれば、感染してもほとんど症状は表れません。ですが健康な猫ではなく、体調が悪かったり体力が衰えていると、食欲が無く下痢をしたり、吐いたりします。

又、咳が出たり息が苦しくなります。子猫の場合は死に至るケースもあります。けいれんを起こしたり、麻痺症状が見られ、神経がおかしくなることが多いです。トキソプラズマは血液検査をして、早期に発見することが可能です。

糞便検査ではオーシストが見つかれば、感染初期段階である場合が多いです。治療方法としては、抗菌薬のサルファ剤を、何種類か組み合わせ治していきます。治療を行い回復した後は、免疫ができるので再発はしません。

 

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まとめ

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猫の寄生虫は思っていたより、多いと感じられたのではないでしょうか?どの寄生虫も猫の腸の中にいることがほとんどで、糞と一緒に出てきます。日頃より清潔な環境で猫を飼うようにして、衛生面を常に意識することで、猫及び人間への感染も、防ぐことができるでしょう。

感染を予防する1番のポイントは、できれば室内飼いを徹底して、外で遊ばせないようにすることです。猫にとってストレスになる可能性もあるため、難しい場合は検査や治療薬で対応して下さい。

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