猫の歯の構造や生え変わりの時期、歯周病などのトラブルと予防について。

猫のするどくとがった歯は、一体どのような構造になっているのでしょう。今回は、猫の歯に多い疑問や悩みについて調査しました。

猫の歯の本数や歯の種類、子ねこの歯の生え変わり時期、猫に多く見られる歯のトラブル、歯磨きは必要なのかなどが分かります。

愛猫家は是非、猫の歯について理解し、いつまでも健康な歯を維持できるように努めましょう。

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歯の構造を知ろう

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猫の歯はどのような配置になっているのか、本数は何本か、といった歯の構造を理解しておくことは、飼い主さんの役割でもあります。

歯の構造と本数

猫は真性肉食動物(しんせいにくしょくどうぶつ)で、ライオンと同じように完全な肉食動物です。そのため、歯の構造も肉を食べることに特化した構造になっています。

猫の歯の本数は30本で、犬歯(けんし)、切歯(せっし)、臼歯(きゅうし)に分類されます。

犬歯(けんし)

上下に2本ずつあり、人間でいう糸切り歯のように尖っています。食べ物をくわえることや、えものの脊椎を脱臼させる役割をします。

切歯(せっし)

犬歯の間にある前歯で、上下に6本ずつ生えています。獲物の皮をはぐことや、毛づくろいの際に使用します。

臼歯(きゅうし)

人間でいう奥歯に当たる歯で、前臼歯と後臼歯に分かれ計7本ずつ、合計14本生えています。肉を飲み込める大きさに裂く役割をします。

子ねこの歯の生え変わり

ある日、子ねこの歯が抜けていて驚いた飼い主さんも多いのではないでしょうか。実は猫にも乳歯(にゅうし)と永久歯(えいきゅうし)が存在します。

乳歯は生後2週間ほどから生え始め、生後1か月ほどで生えそろいます。乳歯の数は犬歯が上下1本ずつ、切歯が上下3本ずつ、臼歯が上下で10本、計26本生えています。

乳歯は生後3カ月から7カ月ほどで抜け落ち、永久歯に生え変わります。生え変わりの時期は、歯がぐらついたり、歯ぐきがむずむずしたりするなどの理由で、歯磨きを嫌がる子もいます。

抜けた歯を飲み込んでしまっても、特に問題はありません。飼い主さんは、生3カ月からは乳歯が抜け落ちることを理解し、毎日の健康チェックの一つにしましょう。

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猫の歯が抜けるトラブル!原因は!?

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子ねこは乳歯から永久歯に生え変わるため、抜けても問題はありません。しかし、成猫で歯が抜けてしなった場合には、病気の可能性もあります。

猫の歯の病気には、どのようなものがあるのでしょう。種類や原因などを見ていきましょう。

歯周病(ししゅうびょう)

歯を支える歯周組織の病気です。猫の8割が何らかの状態の歯周病になっていると言われています。

治療により回復可能な歯肉炎と、正常な歯周組織に戻すことのできない状態の歯周炎があります。歯肉炎は2歳以下の若齢期に多く見られ、2歳以上になると歯周炎の増加率が増します。

原因

歯周病の原因は、歯石や歯肉内の細菌といった、歯周りの衛生状態によるものです。柔らかいウェットフードを食べている猫のほうが、歯石がつきやすいため発症率が高いとされています。

症状

初期症状は歯肉が赤くなったり、腫れたりします。これは、歯肉の炎症による症状で、放って置くと炎症は進行し、歯周ポケットに膿が溜まりひどい口臭がする、炎症により出血する、歯が抜け落ちるなどの症状が現れます。

治療

歯石がひどい場合には、動物病院で歯石除去や抜歯などの治療を行います。また、炎症による出血や腫れがひどい場合には、消炎剤や抗生剤などの薬物療法を用いることもあります。

歯頚部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)

なんらかの原因で破歯細胞(はしさいぼう)の働きが活発化され、歯頚部を中心に歯質が鳩首されていく病気です。

原因

詳しい原因は不明とされています。

症状

歯頚部から始まり、歯冠、歯根、歯髄(しずい)がおかされ、ひどい場合には歯冠が脱落してしまいます。見た目では、歯肉が赤く腫れあがる症状で確認できます。

痛みを伴うことが多く、歯を触られるのを極端に嫌がったり、ドライフードなどの硬いものが食べられなくなることが症状として挙げられます。

治療

初期症状の場合はフッ素を塗ったり、欠損部を修復しますが、再発が多いことも特徴です。痛みがひどい場合や、進行が深い場合には抜歯をします。

成猫の歯が抜けてしまった場合はどうしたらいい?

成猫が歯周病などにより歯が抜けてしまった場合、心配なのは食事の面でしょう。猫の歯は肉を裂くためなどの役割をするものがほとんどで、私たち人間のように咀嚼をするという習性はありません。

猫は普段から食事を丸呑みすることが多い生き物です。そのため、歯が抜けてしまっても食事を摂ることについては、基本的に問題はありません。ドライフードを食べてくれる場合には、そのまま与えていても問題はないでしょう。

ドライフードなど硬いものを嫌がる場合には、お湯でふやかしたり、ウェットフードなどに切り替えたりするなどの工夫をすると良いでしょう。

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歯のトラブルを予防する方法とは!?

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歯周病などの歯のトラブルは、飼い猫には非常に多く見られます。ひどくなると歯が抜けてしまうだけでなく、痛みにより食事が捕れなくなってしまう場合もあります。

そのような症状を予防するためにも、日頃からのケアが大切です。家庭でもできる愛猫の歯のケアには、どのような方法があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ドライフードを与える

缶詰めやパウチタイプの柔らかいフードは、歯石がつきやすいためあまりおすすめできません。毎日与える食事は、カリカリのドライフードを与えるようにしましょう。

「ドライフードであればどれでもいい」というわけではない!

ドライフードのも、中には砂糖(糖類)や調味料などの添加物が使用されている商品もあります。これでは、せっかくドライフードを与えていても、歯石がつきやすくなってしまい、良くありません。余分な人工添加物の使用がないフードを与えるようにしましょう。

歯磨きをする

ドライフードを与えていても、ウェットタイプよりは少ないのですが、歯石が全くつかないわけではありません。そのため、歯周病予防として歯磨きも必要です。

歯磨きは、乳歯が生えた子ねこの頃から習慣づけると、嫌がりにくくなります。また、口の中を触る習慣をつけておくことは、投薬の際や強制給餌の際にも役立ちます。

歯磨きの方法や頻度

歯ブラシは、猫用のブラシタイプがおすすめです。ふき取るタイプでは、歯の隙間まで磨くことができません。

理想は1日1回です。無理な場合は2,3日に1回でも構いません。すべての歯と歯茎を、優しくマッサージするようにブラシします。長い時間かけると嫌がるため、なるべく素早く行うことがこつです。

歯磨きを嫌う場合

歯磨きを嫌う場合には、すでに歯周病になっており、痛みがある場合もあります。また、成猫になってから歯ブラシを始めた場合、歯磨きを嫌がるケースも見られます。

どうしても嫌がる子に無理やり歯磨きをすると、飼い主さん自体を嫌いになってしまう可能性もあります。あまりにも嫌がる場合には、諦めることも必要です。

歯磨きと一緒に歯周病チェック

歯磨きをする際には、

  • 歯ぐきが赤く腫れていないか
  • 歯の付け根に黄色い歯石が付着していないか
  • ぐらついていたり、抜けている歯はないか

といった項目をチェックしながら行うと、歯のトラブルがあった場合に、早期発見につながります。歯磨きの際には、ぜひチェックしたい項目です。

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まとめ

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猫の歯は犬歯、切歯、臼歯の計30本が存在します。生後3カ月から7カ月ほどで、乳歯が抜け落ち、永久歯に生え変わります。

猫に多い歯のトラブルとしては、歯周病と歯頚部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)が見られ、ほとんどの猫が発症しているとされています。症状としては、

  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 歯ぐきから出血がある
  • ひどい口臭がある
  • 痛がる

といったものが多く、ひどくなると歯が抜け落ちてしまいます。治療は、動物病院で薬物治療や歯石除去、抜歯などを行います。

歯周病などのトラブル予防には、日頃からのケアが必要です。食事には、ウェットフードなどの柔らかく歯石のつきやすいフードではなく、ドライフードを与えるようにしましょう。

また、毎日の習慣として歯磨きができると効果的です。しかし、中には歯磨きを嫌がる子もいます。そのような場合は無理にブラシをしようとすると、飼い主さん嫌いになってしまう場合もありますので、絶対にしなくてはいけないというわけではありません。

毎日ドライフードを与え、歯磨きを行っていても、歯周病などのトラブルを完全に予防することは難しいため、歯石付着や歯ぐきの腫れなどをチェックして、異変があるようであれば早めに動物病院に相談することが大切です。

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