猫がマウンティング行動をするのはなぜ?やめさせるべき?飼い主さんに伝えたい対策法とは!

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オス同士で交尾をしている!?飼い主さんの足や腕にまとわりつく、スプレー(強い臭いの尿をする)行動が頻繁で困っている・・・。

猫を飼育していると、このような問題に直面する飼い主さんも多いのではないでしょうか。基本的に単独で行動をする猫には、「マウンティング」という行動があります。猫の問題行動は、このマウンティング行動によるものなのでしょうか。

ここでは、猫のマウンティング行動はどのような行為を指すのか、マウンティングと性行動の違い、マウンティングはやめさせるべきなのか、などといった、猫のマウンティング行動について調査しました。

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マウンティングとは?

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猫のマウンティングは、人間の足や腕、ほかの猫の上に乗り、腰を擦り付けるような行動のことです。マウンティングは性行動に似ていますが性行動ではありません。マウンティングには、以下のような意味合いがあります。

  • 順位付け
  • 転移行動

多頭飼いの猫に多く見られるマウンティングには、自分が優位な立場を確保したい場合やテリトリーの保持が考えられます。

この場合には、メス猫がオス猫にマウンティングをすることや、オス猫同士、メス猫同士で行うこともあります。この順位付けのマウンティングは、飼い主にも行うことがあります。

転移行動とは、猫が行動を中断させられた、我慢をしたなどの、ストレスを感じた際の行動です。

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見逃さないで!猫のストレスの症状とその対処法!

猫が順位付けをする理由

猫はそもそも単独で行動する生き物です。そのため、獲物を確保しやすいようにテリトリーを持っています。このテリトリーは、オス猫がメス猫に受け入れてもらうためにも重要です。

室内飼いでの猫にとっては、食事はいつでもとれる環境にあるため、基本的に生きるためにテリトリーを作ることは必要ありません。

しかし、多頭飼いの場合には、自分のほうがほかの猫より優位な立場に立ちたいと思うことは、猫の本能でもあります。そのため、猫は順位付けの一環としてマウンティング行動を行います。

これはほかの動物や人間に対しても見られる行動です。飼い主さんに対してマウンティングを行うことは、飼い猫として良くありません。猫がマウンティングを行ってきた際には、すぐに行動を中止させましょう。

そのままマウンティングを放置してしまうと、猫は調子に乗り飼い主さんのいうことを余計に聞かなくなるほか、問題行動を起こしやすくなってしまいます。

こちらの記事も参照してください。

誰でも分かる!猫の多頭飼いの注意点と相性について

転移行動(てんいこうどう)とは?

猫は驚いたり、ストレスを感じると、その場にふさわしくない変な動きをします。この行動を、転移行動と言います。猫の転移行動は、以下のような場合に良く見られます。

  • 失敗したとき
  • 行動を中断させられたとき
  • 何かを我慢したとき

例にすると、

  • 高いところに飛び乗ろうとして失敗した
  • 眠りを妨げられた
  • 遊びを中断させられた
  • 家具の配置を変えた
  • エサ入れ、水入れなどを新しいものに替えた

などが挙げられます。

このような場合に、猫はストレスから身を守るため、場にそぐわしくない行動をとることがあります。その一つに、マウンティングが存在します。マウンティングのほかには、あくびをする、毛づくろいをするなどの行動が挙げられます。

メス猫もマウンティングをする?

マウンティングは性行動に似ていますが、意味合いは異なります。そのため、メス猫のマウンティングも存在します。

メス猫のマウンティングは主に順位付けのマウンティングですのです。そのため、メス同士はもちろん、オス猫や飼い主さんにマウンティングを行う場合もあります。

マウンティングと性行動の違い

性行動は、子孫を残すための繁殖行動で、オス猫とメス猫で行われます。メス猫の発情期は、犬と異なり、発情期に生理(出血)がないため、発情期だとわかりにくいことが特徴です。

メス猫の発情期は、生後約4か月から始まり、年に3、4回、春と秋に多いと言われています。発情期のメス猫には、以下のような行動が多く見られます。

  • 落ち着きがなくなる
  • 脱走したがる
  • いつもより高く大きな声で鳴く
  • ホルモンの関係で気分が不安定になる

また、オス猫も同様で気性が荒くなり、メスを取り合うためケンカをすることがあります。スプレー(柱や家具に尿をする)行動もオスの発情期に良く見られる行為です。

夜中でも大きな声で鳴くため、近所迷惑になることもあります。交尾をした際には、メス猫は高確率で妊娠すると言われています。

対してマウンティングは性行動ではないため、発情期に関係なく行われます。

  • メス同士・オス同士でも行う
  • メスがオスに行うこともある
  • 人間に対しても行う
  • 発情期に関係なく行う
  • 交尾はしない

マウンティングは自分が優位な立場を確保するために行う場合が多いので、性行動とは別に上記のような特徴があります。

性行動の真似事をしている場合もある

毛布やぬいぐるみなどを、吸ったり、前脚でふみふみしている光景を目にしたことはありませんか?実はこの行動にもマウンティングが関係している場合があります。

毛布やぬいぐるみなどをちゅぱちゅぱ吸ったり、ふみふみする行動は、ウールサッキングと呼ばれ、授乳期の名残だと考えられています。ウールサッキングは、母猫に甘えている、リラックスした状態であるようです。

しかし、この行動は、実はウールサッキングではなく、交尾の練習(マウンティング)をしている場合もあります。

ウールサッキングとマウンティングの違いは以下の通りです。

  • 腰を振る
  • 噛む
  • 性器が露出している

この行動はオス猫の交尾の練習(マウンティング)時に見られ、生後4か月を過ぎたころから行うようになります。

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マウンティングは止めさせるべき?

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マウンティングには自分が優位な立場を確保するためや、ストレス解消などの意味合いがあります。繁殖行動ではないマウンティングは、果たして止めさせたほうが良いのでしょうか?

ここでは、マウンティングを行うことにデメリットはあるのかなど、猫のマウンティング行動について詳しく見ていきましょう。

マウンティング行動のデメリット

猫のマウンティング行動を放置しておくことには、以下のようなデメリットが存在します。

  • 毛布や衣類などをボロボロにする
  • スプレー(強い臭いの合う尿をする)行動をする
  • 性格が攻撃的になる
  • 良くけんかをするようになる

このような行動は、猫の「問題行動」とも言われています。飼い主さんにマウンティング行動を行った際には、噛む、爪を立てるなどの問題行動も見られます。

マウンティング行動にはストレス解消の意味合いもあるのですが、そもそもマウンティングは、ストレスを感じた際に行うことも多いため、あまりメリットはありません。

いちいち衣類や毛布などをボロボロにされていては、たまったものではありません。また、スプレー行動は室内を汚してしまうほかにも、強い悪臭が漂います。このように、マウンティングと問題行動はつながる点が多いことも特徴です。

このような内容を踏まえ、マウンティングはできるだけ止めさせるべきでしょう。では、マウンティングを止めさせるにはどうしたら良いのでしょうか。マウンティング防止に一番効果的な方法は、避妊・去勢手術をすることです。

去勢・避妊手術について

マウンティング防止に効果的である、避妊・去勢手術とはどういうものなのでしょう。どのような効果が期待できるのか、デメリットは存在するのかなど、猫の避妊・去勢手術について詳しく見ていきましょう。

避妊・去勢手術とは

避妊手術(ひにんしゅじゅつ)とは子宮、卵巣を除去することで、無駄な繁殖を防止する手術で、メス猫に行います。

去勢手術(きょせいしゅじゅつ)とは、精巣を除去することで、無駄な繁殖や発情期に見られる問題行動を防止します。

不妊手術は、元来繁殖防止の目的で行います。しかし、近年の飼い猫は完全室内飼育が多いため、繁殖防止よりも、生殖器疾患の予防や、発情期による問題行動の防止が主たる目的となっています。

メリット・デメリット

避妊・去勢手術のメリット
  • 殺処分される数を減らす
  • 長生きする
  • 生殖器官の病気を予防できる
  • スプレーやケンカなどの問題行動を防止できる
  • マウンティングの防止
  • ストレスの緩和
  • 望まない繁殖を無くす
避妊・去勢手術のデメリット
  • 運動量が減り、太りやすくなる
  • 下部尿路結石にかかりやすくなる(オス猫)
  • 繁殖ができない

避妊・去勢手術には、マウンティングを防止するほかにも、発情期による大きな鳴き声を止めることや、生殖器疾患の予防といった、様々なメリットが存在します。

デメリットとしては、繁殖ができないことはもちろん、運動量が減ることや、ホルモンの関係で太りやすくなってしまいます。そのため、フードの質や量を見直す必要があります。

避妊・去勢手術の方法

猫の不妊手術を行う時期としては、生後5カ月ほどが好ましいとされています。細かい時期については獣医によって多少異なるため、手術を検討する獣医に相談すると良いでしょう。

不妊手術は、成猫になってからでも行うことは可能です。

費用は1万から3万円の範囲が多く、中には市町村から補助金を受け取ることのできる地域も存在します。

避妊・去勢手術には、予約が必要になります。手術前夜からは絶食をするケースが多く見られます。手術の時間は去勢手術のほうが短く、避妊手術であっても比較的短い時間で終了します。

手術後は、半日から1泊の入院後、退院が可能です。抜糸は術後1週間ほどで行いますが、病院によっては糸が自然に吸収されるものを使用する場合もあります。この場合、抜糸は必要ありません。

抜糸までは、傷口を舐めないように、エリザベスカラーを着用します。

不妊手術をすると、性格が穏やかになるケースが多く報告されています。これは、ホルモンバランスによりオスがややメスより、メスがややオスよりの性格になる、つまり「中性的」な性格になるためのようです。

避妊・去勢後もマウンティングをする

避妊・去勢手術をしたのに、スプレーやマウンティング、発情期に見られる独特の鳴き声を発する。このような悩みを抱えている飼い主さんもいるかと思います。

実は、不妊手術をしたからといって、全ての猫がまったく発情行為やマウンティングをしなくなるわけではありません。不妊手術をした後でも、10%ほどの確率でオス、メスとしての本能が残ると言われています。

なぜこのようなことになってしまうのか、それには考えられる原因があります。

  • 避妊・去勢手術の時期が遅かった
  • 環境によるストレス

避妊・去勢手術はなるべく早い段階で行うのが良いとされ、2回以上の発情を経験すると、術後であっても発情期の名残が残ってしまうことがあると言われています。

また、自分のテリトリーがしっかりと確保できていない場合や、多頭飼いの場合には、手術をした後でもスプレー行動などが見られる場合もあります。

どちらにせよ、繁殖や病気の心配はありません。放って置いても健康状態に問題はありませんが、あまりにも行動がひどい場合には、動物病院でホルモン剤の投与を行う治療法も存在します。飼い主さんは、猫の生活環境を見直し、ストレスを溜めない空間を作ることも必要です。

こちらの記事も参照してください。

誰でもよく分かる!猫の去勢の費用、時期、メリット、デメリット!

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まとめ

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猫のマウンティング行動には、順位付けや転移行動の意味があります。順位付けは単独で生活する猫ならではのテリトリーを確保する方法の一つで、転移行動にはストレスから身を守る為の行動です。

性行動と似ていますが、マウンティングは発情期以外でも行われ、メス同士やオス同士でもマウンティング行動が見られることが特徴です。生後4か月を過ぎたころのオス猫は、性行動の練習をしている場合もあります。

マウンティングは、人間やほかの猫を傷つけてしまう可能性があるほか、スプレー行動などの問題行動が多いことが特徴です。マウンティングは、避妊・去勢手術をすることで防止することができます。

飼い主さんのためにも、愛猫が健康で快適に生活するためにも、なるべく避妊・去勢手術をして、マウンティング行動を防止することをおすすめします。

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