猫がなめる理由は、病気?毛づくろい?飼い主ができることは?

猫が顔をなめると雨が降る…という言葉がありますが、猫を観察していると顔だけでなく、全身をなめていることがあります。

どうしてなめるのか。気になったことはありませんか?実は体をなめるという行動にはちゃんとした理由があるのです。

今回はなぜ猫は体をなめるのか、という点についてまとめてみました。

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猫はキレイ好き

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猫は清潔好きな動物で、体をなめて毛づくろいをします。起きている時間の8~15%をこの動作に当てていると言われるほど、猫にとっては欠かせない行為です。

その理由として挙げられるのが、猫は捕食動物だということ。獲物を捕まえた時には体が汚れることがあり、そのままにしておくと臭いを放って他の動物の注意を引くので、毛づくろいをして汚れを落としているのです。

またなめることは体を清潔に保つだけでなく、リラックス効果もあるそうです。その他、毛づくろいにはどんな利点があるのでしょうか?

子猫の排泄を促す

母猫が子猫の排泄を促すため、肛門や陰部をなめて刺激します。もし母猫がいない子猫を育てる時には、食後にぬるま湯で湿らせたガーゼで肛門を拭いてあげると排泄するようになります。

余分な水分の排出

猫は肉球でしか汗をかかない動物です。そのため毛づくろいの際に唾液を出すことで、余分な水分を排出しています。1日に猫が尿として排泄する量と同じくらいの水分が、唾液に使われているそうです。

体温を安定させる働き

毛がキレイだと体に溜まった熱を発散しやすくなります。また暑い日にはなめた後に残った唾液が体を冷やす効果があります。

健康のサイン

毛づくろいは自然な行為です。そのため毛づくろいをしなくなった場合は、健康上の問題が疑われますので、獣医師に相談しましょう。

逆に普段よりも頻繁に毛づくろいをするようになったら、精神的な問題を抱えている可能性があります。人が緊張した時やストレスを感じた時、そわそわと落ち着かなくなったり、髪の毛を触ったりするように、猫がストレスや不安を感じるサインとして毛づくろいをすることがあるのです。

日頃から猫をよく観察し、猫が知らせるサインを見逃さないようにしましょう。

コミュニケーションの手段

生まれたばかりの子猫は母猫に毛づくろいをしてもらいますが、大きくなるにつれて子猫は兄弟たちと毛づくろいをし合うようになります。これは血縁関係がなくても、小さい頃から一緒に育った猫同士は大人になってからもなめ合うことがあります。

猫が飼い主の手をなめる時は、猫が飼い主に対して毛づくろいをしていると考えられます。これは安心していることを示した行動です。こういった行動を見せる猫は、授乳期が終わる前に母猫から離されていることが多く、前足を使って揉むような仕草(乳の出を良くするために行う)を見せた時にも同じような意味を持ちます。

もしあなたの飼っている猫が手をなめてきたり、揉むような仕草を見せた時には、猫があなたに心を開いている証拠と言えるでしょう。

健康な皮膚を保つ

唾液は天然の殺菌物質を含んでいます。猫の皮膚の細菌感染は犬よりも少ないといわれているのは、なめることで健康な皮膚を保っているのかもしれません。それ以外にも、体についたゴミを掃ったり、ノミなどを落とす働きがあります。

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毛づくろいはグルーミング

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動物が体を清潔に保ち、体の機能を充実させることをグルーミングといいます。つまり猫が体をなめて毛づくろいをすることもグルーミングです。

このグルーミングは飼い主が猫に対して行うこともできます。例えば猫の毛が生え変わる換毛期にブラッシングをすれば、猫はキレイな毛を保つことができます。

しかしこのグルーミングは、小さい頃から慣れさせておかないと上手くいかない場合が多いです。もともと猫は飼い主からグルーミングされることを苦手とします。そのため子猫の時期から少しずつ慣れさせると効果的です。

初めは短時間で済ませ、徐々に長くしていくと良いでしょう。グルーミングしている間に猫が大人しくしていたら、美味しいおやつをあげると猫にも良い印象を与えます。ただし嫌がっているのにしつこくグルーミングを続けるのは厳禁です。猫が嫌がる時は尻尾を激しく動かしますので、猫の状態をよく観察しながら行ってください。

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毛づくろいの注意点

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体を清潔にしたり、健康な皮膚を保ったりと、猫にとっては欠かせない毛づくろいですが、注意しなければいけない点があります。それは毛玉です。

猫の舌はザラザラとした棘状になっており、毛がくっつきやすくなっています。特にラグドールやヒマラヤンなどの長毛種は、毛づくろいをした際に毛を飲み込んでしまい、胃の中で毛玉になる毛球症の危険があります。上手く毛玉を吐き出すことができる猫もいますが、すべての猫には当てはまりません。そのままにしておくと閉塞を引き起こす場合もあります。

そのため長毛種は飼い主が定期的にブラッシングを行い、毛をキレイな状態に保つ必要があります。毛玉ケアに注目したキャットフードもありますので、利用してみるとよいでしょう。

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なめるというより、噛んでいる?

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なめているかと思いきや、足を細かく噛んでいるといったことはありませんか?

爪を噛んでいる時は、爪とぎをするのと同じ意味があります。それ以外であれば、足のかゆみを抑えているのかもしれません。

とくに気にする必要はありませんが、このような行動が繰り返し見られるようであれば、皮膚の異常を疑ってください。

まずは噛んでいる場所の毛をめくり、皮膚の状態を確認します。傷がついていたり、赤くなっていた場合は皮膚病の可能性があります。

また毛についているものを取ろうとして噛む場合もあります。ついているものがただのゴミならいいですが、これがノミやダニになると厄介です。毛の根元に黒い粒が沢山見られたら、それはノミの糞ですので、動物病院に相談してみてください。

そのほか、猫が自分の体を噛む理由として考えられるのがストレスです。何か猫にとって精神が不安定になったり、恐怖を感じるようなことがあった場合、それらを緩和させようとして足などを噛むことがあります。

ストレスの原因を探るのは難しいですが、いつごろから噛むようになったのかなど、過去を遡って、思い当たる節がないか考えてみましょう。

猫の主なストレスの原因には以下のようなものがあります。

  • 多頭飼い(新しい猫の出入り、新しい猫ばかりをかわいがるなど)
  • ゆっくり休める場所がない
  • 慣れない環境下に置かれた
  • 猫にしつこく構う、追う、無理に抱き上げるなど過剰なスキンシップ
  • 騒音、物音

これらはほんの一例で、デリケートな猫の場合はそんなことがストレスになるの?!と思うこともあります。すぐに原因は掴めないかもしれませんが、いつも以上に猫を気にかけてあげてください。改善が見られない場合は、獣医師に相談するのも1つの手です。

以下の記事も参考にしてください。

見逃さないで!猫のストレスの症状とその対処法!

誰でも分かる!猫の多頭飼いの注意点と相性について

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皮膚の病気

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通常の毛づくろいであれば自然な行為ですが、同じ場所をしつこくなめている場合、もしくはなめた個所が脱毛している場合には、皮膚炎にかかっていることがあります。

どんな病気が考えられるのでしょうか?

アトピー性皮膚炎

顔や耳に強いかゆみを持ち、自分で毛をなめて毛を抜くといった行動が見られます。ハウスダスト、花粉、カビなどのアレルゲンを吸引、またこれらに接触することでアレルギー反応が引き起こされ発現します。

神経性皮膚炎

精神的に不安定な状態に置かれると、足や腹部、背部などをなめることがあります。胸部は脱毛し、皮膚の表面に発赤ができます。

猫は物音や場所、状況によって恐怖を感じることがあります。例えば動物病院が苦手な猫は、車に乗ることやキャリーバッグに入れられることにストレスを感じるかもしれません。そういった恐怖やストレスを緩和させようとして、体をなめるといった行動にでます。

こういった場合には、猫の不安やストレスになる原因を取り除き、なめることを止めさせなければなりません。

皮膚糸状菌症

糸状菌(カビ)の感染により起こる皮膚病です。主に毛づくろいをする箇所、手や足先、顔面、耳などに、脱毛や炎症が見られるようになります。これは猫から人にも感染しますので、猫を触った後は十分な手洗いや消毒が必要になります。

飼い主の前ではっきりと毛をなめて異常を知らせてくれる猫はいいですが、中には隠れてなめたり引っ掻いたりすることがあります。かゆみがある箇所はかさぶたになっていることが多いので、スキンシップを取りながらチェックしましょう。

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まとめ

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猫が自分をなめる姿はありふれた様子ではありますが、実際はいろいろな意味があり、仲間との絆を示す行為であったり、健康のバロメーターになったりすることがわかりました。体をなめ過ぎるのも不自然ですし、逆に全くなめなくなっても心配です。

猫がどんな状態か?いつもと違うところはないか?などなど細かく確認しながら、猫が健康的に暮らせるよう気を配っていきたいですね。

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