猫の下痢には6つの原因があった!対処、改善策について。

猫はとても下痢になりやすい動物です。いろいろな理由が原因となって下痢を引き起こします。

また便は健康状態を確かめる重要な情報源でもあります。状態によっては早期に処置しなければ重篤になってしまう危険もあるのです。

そこで今回は猫の下痢について解説します。下痢になる原因から対処、改善法をまとめましたので、愛猫の下痢に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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 便の状態をチェック

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下痢といってもいろいろな便の状態があります。

いつもとは少し柔らかい軟便をしている場合は、水分の取りすぎや食物繊維の取りすぎなど一過性の異常が考えられます。しばらく様子を見ていても良いでしょう。ただし、形のない水のような便は明らかな異常ですので、動物病院に相談し原因究明を急ぐべきです。

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下痢の原因は?

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猫が下痢になった時、どんな原因が考えられるでしょうか?考えられる原因について以下に記載しました。

異物による下痢

猫は何気なく異物を口に入れてしまうことがあります。うっかり飲み込んでしまっても便から排泄されて、何ともないというケースもありますが、物によっては嘔吐や下痢、元気消失などの症状が現れます。

誤飲しやすい物は、毛糸などのウール、輪ゴム、ビニール、釣り糸、釣り針、魚の骨など小さいものが多いです。口から入り込んだ異物が体内にとどまり、消化管で詰まってしまうと重篤な症状になる危険性もあります。

猫が誤飲しやすい物は放置しないよう、気をつけなければなりません。

 中毒による下痢

猫に与えてはいけない食べ物があるのを知っていますか?人間は問題なくても、猫にとっては毒になる食べ物があるのです。

猫に与えてはいけないものとして挙げられるのが以下の食べ物です。

  • ジャガイモの芽、緑色部 
  • タマネギ、ネギ 
  • チョコレート
  • コーヒー
  • コーラ
  • お茶

上記に挙げた食べ物には有毒成分が含まれており、猫が摂取すると下痢などの症状を引き起こします。

また牛乳を与えるのも良くありません。牛乳でお腹を壊す人間がいるように、猫も下痢になる個体がいるからです。これは乳糖不耐性によるものです。よく子猫に牛乳を与えている人がいますが、下痢になってしまうと重症になる危険があるので避けた方が良いでしょう。

もちろん与えても全く問題のない猫もいますが、子猫に与えるのは市販されている猫専用のミルクを与えるべきです。

その他、人間の食べ物は与えないようにしてください。ほんの少しだけ…という一瞬の気の緩みが、猫の体調不良に繋がってしまいます。

与えるつもりはなくても、目を離した隙にキッチンへ入り込んで気づいたら口にしていたなんてこともあるかもしれません。室内で猫を常に自由にさせている場合には、こういった危険な食べ物を遠ざけるよう注意しましょう。

こちらの記事も参照してください。

猫が食べてはいけないもの、異物を誤飲したときの注意点について

病気による下痢

下痢が見られた時、疑われる病気をいくつかご紹介します。

猫免疫不全ウイルス感染症

猫免疫不全ウイルス感染症は多くの猫にみられ、咬傷が主な感染経路です。

感染初期の症状として、発熱や下痢、リンパ節の腫れがみられます。感染すると猫の体内に残り続け、長い間かけて免疫系の障害がおこり、最終的に猫エイズを発症します。

現在このウイルスに対する有効なワクチンは存在せず、もっとも効果的な予防は他の猫と接触させないこととされています。

猫白血病ウイルス感染症

白血病やリンパ腫など血液リンパ系細胞の腫瘍性の増殖を引き起こします。唾液中に大量のウイルスが含まれているので、咬傷や食器の共有などで感染します。そのため多頭飼いの猫は感染の可能性が高く、蔓延しやすい病気です。

食欲不振や元気消失、体重減少、口内炎、下痢などの症状が現れます。発症した後の治療は対症療法になるので、ワクチン接種で防ぐことが重要になります。

猫汎白血球減少症

猫パルボウイルスの感染により、腸などに炎症を起こし、白血球が減少していく病気です。

便からウイルスが排泄され、他の個体へ感染します。3か月から5か月の子猫に多く、下痢や血便などの症状がみられます。

最も有効な予防法はワクチン接種になります。特に母猫からの母乳を通じて与えられる免疫がきれる時期に行います。

猫伝染性腹膜炎

猫コロナウイルスが原因で起こり、1度発病した猫は死亡率がとても高くなります。6か月から3歳の猫に多く見られる病気です。

感染は唾液や鼻汁、糞便、尿、または汚染された食器から経口感染します。発症した猫の多くが滲出型(繊維素性腹・胸膜炎をおこし腹水・胸水が貯留する)で、元気消失、食欲不振、発熱、腹囲膨大、黄疸、下痢などさまざまな症状がみられます。

胃腸炎

ウイルスや細菌感染などによって胃腸に炎症が起こる病気です。胃腸の動きに問題が現れ、消化吸収が不十分になるため、下痢や吐き気などを示します。

肝炎

細菌やウイルス、真菌による感染や多量の薬物や毒物の摂取によって、肝臓実質の変化と炎症性細胞の浸潤がみられます。急性肝炎の場合、食欲不振をはじめ下痢や嘔吐などの症状が出ます。

また肝硬変(慢性肝炎により胆汁うっ帯、循環不全などが原因で起こる)でも下痢がみられます。肝炎は重度にならないと症状を示さないことが多いです。

肝リピドーシス

さまざまな原因により、肝臓に過剰な脂肪が蓄積してしまう病気です。肥満の猫に多く発症し、症状としては下痢、嘔吐、便秘などの消化器症状がみられます。

肥満の猫が1週間以上食欲不振に陥った場合は、注意が必要になります。

膵炎

膵炎は猫伝染性腹膜炎や寄生虫などの感染症、胆道系疾患、外傷などに関連して起こります膵炎は急性と慢性にわけられますが、猫は慢性膵炎の発生が多いです。

慢性膵炎の原因は猫汎白血球減少症、猫伝染性腹膜炎、トキソプラズマ症、胆管肝炎などの一部としてみられます。症状は食欲低下、体重減少、悪臭の強い下痢などがあげられます。

またメス猫よりもオス猫に多くみられる傾向にあります。

子宮内膜炎・子宮蓄膿症

子宮内膜炎は子宮の内膜が化膿して炎症を起こすもので、子宮内腔に膿汁が溜まると子宮蓄膿症になります。

8歳を過ぎたころから発症しやすいとされていますが、若い猫でもみられます。また、最近10週以内に発情があった猫や、出産経験のない猫に発生しやすいとされています。よくみられる症状としては元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢などです。

寄生虫による下痢

猫の寄生虫は、内部寄生虫(回虫や原虫など)と外部寄生虫(ダニ、ノミ、ハジラミなど)があります。

白くて細いそうめんのような物が糞便に混ざっていたら、内部寄生虫が疑われます。感染している動物や糞便から感染することが多いため、外飼いをしている猫は感染のリスクが高いです。この内部寄生虫が猫の体内に入ることで、下痢の症状を示すことがあります。

こちらの記事も参照してください。

猫の寄生虫、6種類の症状と対処方法について

トキソプラズマ

トキソプラズマ原虫を含んでいる肉や、感染しているネズミを食べることで感染します。人にも感染する人獣共通感染症です。

健康な成猫では感染しても発病しない場合が多いですが、子猫は感受性が高いため感染して死亡するケースもあります。症状は発熱、食欲不振、下痢、嘔吐、肺炎、黄疸、痙攣などさまざまです。

感染予防としては完全室内飼育を心がけ、生肉を与えないことです。人への感染予防として猫に口移しで食べ物を与えないことや、糞便処理に十分な注意が必要です。

猫回虫

大型の虫で腸管腔に寄生します。腸粘膜への刺激や内腔の塞栓をひきおこし、下痢や腹痛、消化不良の原因になります。

マンソン裂頭条虫

体長は最大250cmにもなる大型の寄生虫です。無症状が多いですが、下痢や腹痛などがみられる場合もあります。

猫条虫

体長は60cmで、腸粘膜に寄生します。軽度の感染が多いので症状は出ないことが多いですが、多数の虫が感染した場合には腸炎や下痢、体重減少がみられます。

 壷形吸虫

体長2mmの小さい虫です。多数寄生すると下痢をするようになります。

コクシジウム

小腸粘膜の上皮細胞中に侵入して、分裂増殖し、その細胞を破壊します。下痢や血便、消化不良の原因になることがあります。

ジアルジア

腸粘膜に寄生して脂肪分の吸収を阻害し、下痢をひきおこします。

食事による下痢

猫に与えているキャットフードが合わない場合、下痢を起こすことがあります。

フードの切り替え

これまで与えていたフードを別のフードに一気に切り替えると、下痢をおこす猫がいます。フードのパッケージを見ると、切り替えはすぐに行わずそれまで与えていたフードと混ぜながら、少しずつ切り替えていくようにとの注意が記載してあります。

下痢や嘔吐を避けるため、フードを切り替えるときは1~2週間かけて慎重に行うと良いでしょう。

食物アレルギー

人間と同じように猫にも食物アレルギーがあります。ある特定の食べ物に対して、アレルギー反応を起こしてしまう状態をいいます。

アレルギー反応をおこす可能性のある食物としては、以下のものがあげられます。

  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • ラム肉
  • 乳製品
  • とうもろこし
  • 小麦 

とくに小麦などの穀物は猫が消化しにくいとされ、現在は穀物不使用(グレインフリー)のフードが注目を浴びています。

外国産のプレミアムフードはアレルギーへの対策やグレインフリーの徹底、添加物不使用などを掲げているものが多く、猫の体質改善に効果があるとされています。

一般的に市販されている国産のフードと比べると値段が高めですが、高品質のフードを与えたい場合には、フードを見直してみるのも良いでしょう。

その他、状態に合った療法食もあるので、どんなフードを選んだらいいのかわからない場合は獣医師に相談しながら決めるのも手です。

ストレスによる下痢

精神的な不安やストレスにより下痢になる場合があります。

特に子猫は環境の変化に弱いとされ、新しい環境に移った後に下痢になるといったことがよくあります。他にも飼い主が新しい猫ばかりを構っていると、先住猫がストレスを感じて下痢になってしまうという話も聞かれます。

ストレスが原因の場合、下痢以外にも、便秘や嘔吐、同じ場所の毛づくろいを繰り返すといった様子がみられます。

対処法としてはストレスを与えない以外にありませんが、猫にとって何がストレスになるのかを見極めることが大切です。なかなか難しい場合もありますが、猫を注意深く観察し、下痢になる前にどんなことがあったかを振り返って、原因を解明していきましょう。

こちらの記事も参照してください。

見逃さないで!猫のストレスの症状とその対処法!

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 まとめ

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今回は猫の下痢についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?

下痢といっても様々な原因があることがわかりました。病気の場合は下痢以外の症状がみられますし、下痢をしているけれど健康といった場合には、食べ物やストレスが考えられます。

もともと下痢をしやすい動物だとはいえ、あまり長引いてしまうと心配になりますよね。下痢が続くと脱水症状になることがありますので、水分を取らせるようにしてください。

少しでも変だな?と感じたら動物病院に相談するのが1番です。

初めにも書きましたが、便は健康状態をチェックするために最適な材料です。毎日トイレを掃除する時は便に異常がないかを確認し、いざという時早めに対処できるようにしていたいですね。

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