【取得者が教える】愛玩動物飼養管理士の難易度や費用、1級と2級の違いについて!

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動物に関する情報をネットで検索しているうちに、愛玩動物飼養管理士という資格にたどりついたことはありませんか?満18歳以上なら誰でも受験できるとあって、全国で16万人以上が合格・保有している資格です。でも、取得するには結構な金額がかかります。難易度はどのくらい?1級と2級ってどう違うの?飼育にどのくらい役に立つの?ここでは取得を考えている猫の飼い主さん向けに、愛玩動物飼養管理士1級取得者の私こと、pico_ai が、どのような資格なのかを紹介いたします!

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愛玩動物飼養管理士とは

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公益社団法人日本愛玩動物協会が実施する民間資格です。同協会の通信教育を受講し、認定試験に合格して認定登録されれば、誰でも愛玩動物飼養管理士になることができます。

公益社団法人日本愛玩動物協会

申込時期は年2回(2~4月申込と、6~8月申込)で、半年以上の期間の通信講座を受けた後、それぞれ11月、翌年2月に認定試験を受け合否が決定されます。合格して協会に認定登録をすれば1か月後に認定証が届き、晴れて愛玩動物飼養管理士と名乗れるようになります。

通信講座では「動物の愛護及び管理に関する法律」(略して動物愛護管理法と呼ばれます)の趣旨をベースに、動物愛護とペットの適正な飼育・管理をするために必要な知識が体系的に学べます。途中、出席が義務づけられたスクーリング(講習会)が一日だけ開かれます。

取得にかかる費用は

まず講座を申し込むときに、受講受験料を支払います。2級30,000円、1級32,000円です(1級の受講資格は、すでに2級の資格を有している人です)。

次に、認定試験に合格したら、認定登録料を支払います。2級18,000円、1級20,000円です。これに加えて協会への入会費3,000円、年会費4,000円もかかります。

このほか切手代や、スクーリング会場と認定試験会場までの交通費もかかります(全国主要都市で行われますが、最寄りの会場が自分の日程が合わないときは遠方になる可能性もあります)。

まず2級にチャレンジする人は、一発合格を前提に、申し込みから資格取得まで6万円くらいの予算をお考えください。

1級も同じくらいの金額がかかると思って、予算の準備をしてください。

難易度は

合格率は公表されていませんが、他のサイトをいろいろ見てみますと、1級2級ともに、どうやら8割くらいの人が合格している「らしい」です。

認定試験はマークシートの選択式ですが、ほとんどの設問は、通信講座の課題にきちんと取り組んでいれば回答できるものです。この文章は間違いだよ~と自分で言っているようなわざとらしい選択肢も多いです。

ただし内容はのちほど触れますが、専門的かつ広範囲にわたるので、ある程度まじめに勉強しないと合格できません。当たり前ですね。

資格を保有している人は

どんな人が資格を取っているかというと

① ペットを飼っている人

② ペット関連の仕事に就いている人、または仕事に就く予定の人

③ ペット関連の専門学校に通っている学生

②について簡単に説明します。愛玩動物飼養管理士は国家資格ではありませんが、環境省が定める動物取扱責任者の要件となる資格の一つとして認められています。たとえば、ペットシッターや犬のお散歩代行を仕事として始めるとき、実務経験や所定の学歴がなくても、この資格を持っていれば動物取扱責任者としての要件を満たすことができるのです。

詳しく知りたい人は環境省ホームページ内「第1種動物取扱業者の規制」を検索してください。

環境省ホームページ「第1種動物取扱業者の規制」

③については、北海道から沖縄に至る全国の専門学校で愛玩動物飼養管理士養成制度が採用されているほか、一部の高校では準2級(18歳未満の高校生向け限定)のカリキュラムが組まれています。

※ ここまでは2017年7月現在の情報をもとに作成しています

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1級と2級の違い

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(高校のカリキュラムで準2級の勉強をする学生を除いて)すべての受講生はまず2級からスタートします。2級の資格を取得しないと、1級の受講資格は得られません。

ここから先は少し、2012~13年に筆者が2級、1級を受講した感想を交えてみます。個人的な意見をいえば、2級はあくまで1級に進むための基礎知識であって、実際に愛猫との生活に役立つ知識を得るには、やはり最終的に1級の取得を目指すのがベストといえます。

2級の内容

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筆者が受講した2012年度のテキスト(2冊)は大きさA4版、第1巻167ページ、第2巻223ページあり、結構なボリュームです。執筆陣は32名おり、獣医学、農学、理学、医学、文学、経営学の大学教授、動物病院長、ペット関連企業取締役、社主、環境省の専門官その他の、そうそうたる肩書の専門家が名を連ねています。

「ウチにいる猫の飼い方を、もう少し詳しく知りたい」程度の考えで受講した筆者は、最初にテキストを開いたとき、まず内容の幅広さにびっくりしました。

第1巻は、日本愛玩動物協会と愛玩動物飼養管理士についての説明で始まります。このあたりは当然と思いますが、その後は「動物愛護論Ⅰ」「人と動物の関係学」「動物関係法令概説」と続きます。ほぼすべて文系の知識です。

動物愛護論Ⅰは日本人、西洋人それぞれの動物観にはじまり、天武天皇やアリストテレス、デカルト、シュヴァイツァーなどの歴史上の人物が登場します。そこからイギリスで発祥する近代的動物愛護運動を経て、現代の動物愛護運動に至るまでの道のりが、時代を追って語られます。

人と動物の関係学は、概要が紹介されます。多岐にわたる専門分野にまたがって、さまざまな動物と人間とのかかわり合いを整理・分析し、今後の発展に生かしていくことが目的です(一文にまとめるのが難しい…)。

そして第1巻でもっとも多くのページ(本文の半分以上)を割かれているのが、動物関係法令概説です。動物関係法令は、人間に飼われている動物(飼養動物)に関するものと、野生動物に関するものに分かれます。

2級で学ぶ動物関係法令は、30ある法令のうち、飼養動物に関する4法令(動物愛護管理法、狂犬病予防法、身体障害者補助犬法、愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)と、野生動物に関する1法令(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律)です。

いずれも猫の飼い方にストレートに結びつく内容ではありませんが、動物と人間社会との関係について理解を深めるために必要な知識だと思います。

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第1巻でペット飼育の社会的なバックボーンとなる知識を学んだら、第2巻はペットそのものに関する知識を学びます。「動物のからだの仕組みと働き」「動物の飼養管理」「動物のしつけ」と続きます。

動物のからだの仕組みと働きは、人間と他の動物とのからだを比較しながら理解します。中学高校の生物の授業と同じ用語がひたすら出てきます。

動物の飼養管理は、総論にはじまり、犬、猫、その他哺乳類、鳥類、爬虫類を個別に学びます。「猫の飼養管理」でははじめに猫の分類と飼育の歴史、品種、特徴が紹介されます。次いで、猫と暮らす環境づくり、初めての迎え入れ、成長過程、毎日の生活と食事、猫の気持ちの理解、発情、猫の健康管理などを、一通りまとめて学ぶことができます。

動物のしつけでは、動物にとっての学習と社会化についての説明があります。猫については社会化と、室内飼育猫のしつけの基本が学べます。

我が家の愛猫を思い浮かべながら楽しく勉強できる内容ですが、物足りない印象は否めません。飼い主にとって関心が高い、食事に必要な栄養素などの知識や、個別の病気についての記述がないのです。

これらについては、1級で学習することになります。

1級の内容

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筆者が2013年に受講したテキストは、2級と同じA4版で、第1巻183ページ、第2巻179ページです。執筆陣も2級同様、34名の名だたる専門家が揃っています。

2級の上級資格ですので、2級での学習をベースに、より知識を深める内容となっています。

第1巻は「動物愛護論Ⅱ」「動物関係法令」「動物の行動と社会」「犬と猫の栄養学」から成ります。

動物愛護論Ⅱは、日本における動物愛護運動の歴史と今後の展望を学びます。

動物関係法令は、2級で学んだ5法令以外について、その概要を学びます。飼養動物については、動物の健康・安全、公衆衛生、生活環境、飼育上のトラブルに関わる15法令が挙げられています。野生動物については動物の保護、自然環境の保全のための国内6法令と、国際条約の概要が記載されています。

とりわけ飼育動物に関する法令は、実際に愛猫との生活に直結する部分が多いです。

続く、動物の行動と社会では、動物の習性を研究した「行動学」の説明が展開されます。特に猫については犬とともに、表情、姿勢、しぐさ、鳴き声、マーキングなどによる具体的なコミュニケーションが説明されています。またネコ科の社会の特徴、猫の問題行動についての解説とその予防・対処法が書かれています。

犬と猫の栄養学では、栄養学の基礎知識にはじまり、犬と猫が必要な栄養素と量、それを得るために必要な食事、ペットフードについて、細かく具体的に学ぶことができます。愛猫の健康状態が気になる飼い主にとっては、かなり有益な情報です。

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第2巻は「動物の遺伝と繁殖生理」「動物の疾病とその予防」「動物の飼養管理と公衆衛生」「自然と人間」です。

動物の遺伝と繁殖生理では、遺伝と繁殖のメカニズムが詳しく説明されます(内容はほぼ生物の授業で、文系人間の筆者はついていけませんでした 汗)。猫の繁殖についても具体的に触れられています。

動物の疾病とその予防は、はじめに総論として、感染症の病原体と予防の基礎知識、犬と猫のライフサイクルからみた健康管理と疾病予防についての解説があります。ここを読むだけでも、病気というものに対する考え方を深め、いざというときに備えて心の準備をすることができます。続いて猫の病気と症状が、器官ごとに説明されています。病気の恐ろしさを知ることができるとともに、予防や、日常生活での観察と早期発見の重要さがわかります。

動物の飼養管理と公衆衛生では、動物と一緒に生活するうえで注意しなければならない感染症と症状、予防が、細かく具体的に学べます。

自然と人間では、そのタイトル通り自然と人との関係、それにペットを加えた関係が記述されています。

このように1級は、快適な猫ライフを送るために必要かつ実践的な知識を得ることができる内容となっています。

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まとめ

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愛玩動物飼養管理士は、取得にそれなりの費用が掛かります。そのかわり、愛猫のために、ペットに関する体系化された幅広い知識を習得したい人には、ある程度おススメできる資格だと思います。2級では広く浅く学ぶことができますが、より知識を深め愛猫との生活に活かしたいなら1級の取得を最終目標とされてはいかがでしょうか。チャレンジしてみようと思った方は、日本愛玩動物協会のホームページから資格の資料請求をしてみてください。

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