猫にできものができるのはなぜ?皮膚の病気としこりについて。

猫の体にできもののような物が出来ていることがありませんか?

短毛種であれば頭や顔などのできものが一目で確認できますが、毛が長いと見た目ではわかりにくいものです。

それでも抱っこしたり撫でたりしている最中に、背中やお腹、足、首などにできものを発見することがあります。

私たち人間もニキビなどのできものが出来てしまう時がありますが、猫にとってのできものとはどういう状態を表すのでしょうか?

放っておいて治るのか。それとも大きな病気と関係があるのか?とても心配になりますよね。

今回はそんな方たちのために、猫のできものについて詳しくご紹介していきます。

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 できものは皮膚の異常

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猫の皮膚に見られる問題は感染、ノミダニの寄生、腫瘍、アレルギー症状など多くの原因が考えられます。これらの症状はかゆみを伴う炎症と共に起こるのが普通です。

まずはどんなできものであるか、状態を確認しましょう。

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色で見極める

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できものを確認するときにまず注視してもらいたいのが色です。どんな色をしているかで、それがどんなできものかを見極められる場合もあります。

色の種類は主に、赤・黒・白です。

赤いできもので考えられる病気は、「アレルギー性皮膚炎」「基底細胞腫」「乳腺腫瘍」

黒いできもので考えられる病気は「猫にきび」「スタッドテイル」

白いできもので考えられる病気は「扁平上皮がん」

…という風に、色によってできものの内容が違うのです。

もちろん見た目が似たような形状のできものなのに、違う病気といった可能性もありますので、必ずしも見極められるとは断言できませんが、目安にはなると思います。

以下に考えられるできものの詳細を記載しましたので、目を通してみてください。

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状態で見極める

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あごに黒いポツポツ

あごや下唇に毛包炎(毛包の感染)を起こす猫がいます。これはニキビの一種で、一般的に猫にきびざ瘡と呼ばれる皮膚の病気です。

あごの下に黒いできものができ、酷い時には化膿することがあります。

毛包炎の原因としては、プラスチック製の食器によるアレルギー、グルーミング不足、皮脂分泌異常、免疫異常、ストレスなどです。

猫のあごをぬるい塩水で洗うと、感染リスクが低くなります。

こちらの記事も参照してください。

猫の毛づくろい(グルーミング)する5つの理由と3つの注意点について。

見逃さないで!猫のストレスの症状とその対処法!

 赤く腫れたできもの

皮膚の下に膿がたまり、腫れや痛みを起こします。

これは皮下膿瘍といって、炎症による発熱、痛みで食欲不振を引き起こします。

原因の多くは咬傷による細菌感染で、ケンカをしやすいオス猫に多く見られます。

程度が軽ければ抗生剤などの薬で治るそうですが、悪化している場合には切開してたまった膿を取り除く必要がありますので、動物病院で受診してください。

ポツポツした細かいできもの

アレルギー反応により引き起こされるアトピー性皮膚炎があります。好酸球性肉芽腫病症候群ともいい、ハウスダスト、花粉、カビなどのアレルゲンを吸引、接触することで発症します。

症状としては、顔や耳に強いかゆみ、脱毛、赤いポツポツが確認できます。

また、ノミが原因となるノミアレルギー性皮膚炎の可能性もあります。背中の中心からお尻にかけて脱毛し、赤いポツポツしたできものが多数みられるのが特徴です。

猫ができものをかゆがっていたり、脱毛が見られるようなら、これらの原因が考えられます。

耳の先に赤み、浮腫がある

できものとは少し違うかもしれませんが、日光刺激を受けると発症する日光性皮膚炎という病気があります。白い被毛の猫が繰り返し日光を浴びることで起こりやすい皮膚病です。

耳の先端に赤み、充血、浮腫などがみられます。猫が気にして引っ掻いたりすると、悪化して潰瘍になることも。さらに高齢猫の場合は、扁平上皮がんに移行する危険があります。

鼻や目、口唇周辺、耳などにコブ

鼻や目、口唇周辺、耳などに腫瘤やびらん(ただれ)が出来ていたら、天疱瘡(てんぽうそう)の疑いがあります。

これは表皮と表皮を互いに接着しているタンパクに対して、自己抗体が生じ、結果表皮どうしの接着が失われ、表皮内に膿疱や水泡ができてしまう状態です。

自己免疫性疾患の1つであるとされています。

天疱瘡の予防は難しいそうですが、紫外線の悪影響を受けやすいという話もあります。そのため日光に当てないよう注意した方が良いでしょう。

スタッドテイル

猫のしっぽの付け根が黒ずみ、化膿していたらしっぽの皮膚病を疑ってください。釦状尾(こうじょうお)症といいますが、細菌感染を起こした皮膚が炎症を起こし、鋲を打ったようにデコボコするのでスタッド(鋲)テイルという名前がついています。

猫のしっぽの背側には皮脂腺やアポクリン腺があり、ニキビと同じく分泌物がたまって皮膚炎を起こします。皮膚が楕円形に肥厚し、脱毛することもあるようです。

しっぽがあぶらでベタベタし臭いもあるので、気づきやすいと思います。

この病気は去勢していないオス猫に多いため、去勢手術は予防の1つになります。皮脂が多く出ているならシャンプーで洗い落とす方法もあります。その場合、角質溶解性のシャンプーを使うと良いでしょう。

こちらの記事も参照してください。

誰でもよく分かる!猫の去勢の費用、時期、メリット、デメリット!

猫のシャンプーの必要性について。仕方、頻度、いつからかを徹底解説!

マダニの寄生

猫の体に不自然なふくらみを見つけた時、もしかしたらマダニかもしれません。

マダニは寄生した動物を吸血し、体が大きく膨らむのでできもののように見えるのです。

マダニはダニの一種で主に山野で生息しています。猫を外に出していると、寄生してしまうことがあります。マダニに多数寄生された場合、猫は貧血を起こし、痛みやかゆみを生じるようになります。

これを手で無理やり取ろうとすると口の部分が体内に残り、化膿してしまう恐れがあるので気をつけてください。

また、マダニの怖いところは人にも移る病原菌を持っていることです。マダニに噛まれて死亡した例もあります。小さな体だからといって侮れません。

発見した場合には動物病院で除去してもらうのが1番ですが、マダニとり専用のピンセットが市販されているので、応急処置として活用するのもいいかもしれません。

その他、ダニを駆除する薬を滴下する方法もありますが、寄生した場所によっては効かないといった声も聞きます。

まずは猫は外へ出さない、定期的に駆除薬を使用することで、寄生虫から愛猫を守りましょう。

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しこりのようなものがある!

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猫の体で確認できるしこりは腫瘍の可能性があります。腫瘍だった場合、良性と悪性の2つに分けられますが、触っただけでは判断ができません。

形状や色、いつから出来たかなどを動物病院で調べてもらう必要があります。

猫の場合、皮膚にできるしこりは悪性である確率が高いそうです。

基底細胞腫

猫にもっとも多い腫瘍とされており、皮膚の基底にある細胞に腫瘍ができます。体の表面にイボや腫瘤が見られ、脱毛することが多いようです。

若い猫によく見られ、もっとも多い猫の腫瘍とされています。

ほとんど良性ですが、悪性になるケースもあります。

肥満細胞腫

とくに中高齢の猫に多くみられる皮膚腫瘍の1つです。体のどこにでも発生し、猫では皮膚、脾臓、肝臓などに発現しやすいです。これは肥満細胞が腫瘍性に増殖することから起こる疾患です。

比較的良性が多いですが、脾臓や腸管にある場合は悪性で嘔吐や下痢をともないます。状態としては、皮膚に円形や卵円形の硬い腫瘍がみられ、まれに浮腫になることもあります。

もし悪性だった場合は転移しやすいため、早期発見と早期治療が重要になります。

乳腺腫瘍

乳頭に腫れやしこりのようなものがあった場合、乳腺腫瘍の可能性が高いです。

猫では犬に比べて発生率が低いですが、もし乳腺腫瘍と診断された時には70~90%が悪性といわれています。そのため発生した腫瘍は血液やリンパ液にのって転移します。腫瘍細胞はリンパ管を詰まらせ、血行が悪くなるので腫瘤部分は変色したり、浮腫になったり、後ろ足の血行障害を起こします。

治療としては、乳頭腫瘍の摘出手術が必要になります。しかし乳腺腫瘍の80%が腺がんんとされるので、腫瘍摘出手術を受けても再発の確立が高いです。まだ腫瘍が小さいうちに発見し、摘出することが大切です。

一般的に避妊手術を受けていないメス猫によく発生しますが、ときどきオス猫にも腫瘍が確認されることがあります。乳頭に違和感を覚えたら、すぐ動物病院に相談してください。

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 まとめ

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できものといっても、できる箇所や形状によっていろいろな病気がありますね。

猫は他の動物と比べても、皮膚の異常が起こる可能性が高いといわれています。そのため猫とのスキンシップの中でいち早く異常を見つけ対処することで、猫の苦痛を回避できるのです。

とくにしこりの場合、見た目の変化が乏しいとそのままにしておく人が多いようですので、「大丈夫」と決めつけずに動物病院で診てもらうことをオススメします。

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